つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

願い事 9

「道明寺、どっちがいい?」

「お前の好きなもの2つ選べ。どうせ、どっちも食うだろ?」

その言葉に口を尖らせるつくし。

「俺はこっちがいい。お前は?とか無いわけ?あーー、いいわよ。3つ頼むね。おじさん、つぶ貝といかとハチメ。いかは450円の大きいので」



スカイラインを海側に降りるとそこは野積地域。

左に行くと寺泊という地域で海岸に沿った道路に"魚のアメ横"と呼ばれる魚の市場通りがある。

そこにはイカ、貝、魚、焼き鳥など店によって様々な串焼き(ここでは浜焼き)が売られている。

牡蠣やホタテ貝の姿焼きや甘エビの唐揚げ等を置いている店もある。


ここで食べると言うと、また少し焼き直しタレを絡めてくれるのを待つのだ。


ベンチに座って食べ始めた。

道明寺も仕方なく?いかをかじっている。


レアすぎるでしょ?!


そうだ!

SPさんたちが付いて来てたんだ。

黒いスーツ姿じゃないからすっかり存在を忘れてた。

それに新潟の人って皆が背が高い。190センチ級の人達が集まっていてもあんまり違和感ないんだもん。


SPさんにお願いして2人の写真を撮ってもらおう。


お寿司や番屋汁(カニの入っている味噌汁200円)を、買って食べる。


贅沢~!




「つくし ~。ここ。ここ。」

ママの声が聞こえるけど。


キョロキョロする。

休みともなると弥彦神社同様に県内外から人が集まり、観光バスも来ている。

ここも混んでいる。

しかも休みの日の1時頃。

お昼ごはんの時間だしね。


カニ売り場の前にいる家族達を見つけた。

"茹でたて"となっている。

パパが云うには、茹でたてでないと美味しくないと。

紅ズワイガニ1杯500円から3000円までランク付けされている。

大きさやカニミソの入で判別されているとお店の人。

「見てみて、この箱の中のカニ、5杯入って、2000円よ。しかも大きいじゃない?」

「ホントだ、ママ。大きさ的には2000円サイズだよ。おじさん、何で安いの?」

「あぁ、足が折れているから」

そういうとカニを持ち上げて見せてくれた。

小さな足2本が、欠けて無くなったいた。

「ママ!お買い得だよ。東京じゃカニ1杯なんて食べれないもん。今日の夜食べよ。あっ、でももう1箱いるよ。SPさんの分も」






「道明寺、どっちがいい?」

「どっちでも。2つ買えばいんじゃねーの。てぇか、俺は食わねぇぞ」


通りの端にあるカフェ。

店の前で腕組みをしているつくし。


味噌か?醤油か?


あなたならどっち?!


道明寺が言うように両方頼もうか?

でもどれだけ食うんだ?とか言われたくないの。

どうせあたししか食べないし。

道明寺は好きじゃないでしょ?


ラーメン?

違うよ~。さすがのあたしもあれだけ食べてラーメン2杯食べるとなれば、食い過ぎって言われて当然だと思うよ。

ウンウン。


味噌か醤油か。

はたまたそばか。

コシヒカリか。


どれも捨てがたい。

おばあちゃんが言ってたもんね。

『いつでも出来ると思うな』ってさ。


大体、ママや進がいれば3つ4つ買って食べ比べれるのに…。


"雪室ジェラート"のポスターの前で悩みに悩んでいる。


「まだかよ?なんなら全部買えばいいんじゃねーの。少しずつ食って残せばいいだろ?」

「バカ?!1個300円もするし。勿体ない。それに、食べ物は粗末にしないの。あっ!SPさんに少しづつ貰えばいいのか」

つくしがそう言ったとたん、SPの面々は首を大きく振ってNOのサイン。

司はというと、一瞬でSP達を氷つくような形相で睨んだ後で彼らのジェスチャーで満足した顔になる。


「男性陣は甘いものがあんまりお好きではないと。そうかそうか。進なら絶対食べるのになぁー。なんでいないんだろ?ねぇ、道明寺?」

「何かトゲのある言い方だな?言っとくけど、俺の考えじゃね~の」

「わ、わかったわよ…」


ええい、こうなったら2個頼んじゃう!


「すみませ~ん。味噌と醤油1個づつくださーい」






寺泊の駐車場の後ろに、防砂林があり、そこを過ぎると一面の砂浜になっている。

コンクリートで砂浜と林の境を作っている。

2人はそこに腰を下ろしている。


「美味しかった。味噌は何かチーズっぽい感じだったね。醤油は少しシャリってしていて塩アイスみたいな。でもちゃんと後味に味噌と醤油の香りがした。普段とも食感が違っててラッキー。ねっ?」

「あぁ…甘えよ」

そうゆうと、頬にチュッと軽くキスを落とす。


「ほら、行くぞ」

立ち上がって、つくしの腕を引く。

「うん」


砂浜が海まで到達するのにかなりの距離がある。

年々砂浜が広くなってきているとか。


「見て、海が凄くキレイ…」

「あぁ…」


海の向こうに佐渡ヶ島が見える。


海風はやはり冷たく感じるが、太陽がまだ光を放っている為に寒さを和らいでくれている。


海岸線を、2人手を繋いで歩く。

「アイスを2つ食べたからかな。グスッ。ちょっと寒い」

つくしはトレンチコートの襟を掴む。

司は、そっとジャケットにつくしの手も一緒に入れる。


子供たちは元気だ。

太陽が一番高い一番から徐々に下りて来ると、海風が強さを増すように感じられるが、手を海水にかざしたりしている。


グスッ


「牧野、また古の神となった人と自分を重ねているんじゃねぇだろうな?」


スカイラインを下る途中に妃神の社があった。

道を少し外れた所にあったので、最初は辿り着けないで、野積の地域まで下りてしまった。


地元の人に聞いて再度山へ車を走らせた。


山の中の木々の中にその社があった。

なんだか道明寺をそこに入らせたくなかったので、車で待っててもらった。


道路から一歩中に足を踏み入れ、鳥居を潜ると、凄くヒヤッとしたんだ。

長い急な石段の先に佇んでいた。


弥彦神社で4月に行われる妃神の為の舞は幼い稚児たちも一緒に舞うとのこと。


亡くなった母を想い幼い稚児たちは舞ったのだろうか。


海辺を眺めてジェラートを食べながら波の音を聞いて、太陽が段々下りて来るのを見ていたら、妃神が毎日どんな気持ちでいたのかと考えたら、涙が溢れた。

今のあたしは、もうこれでお前の元に戻れない何て言われたら、多分狂ってしまうんじゃないかって思う。


「グスッ。日本人は波打ち際と沈みゆく太陽に弱いのよ」

「何だそれ」


握っている手をジャケットの中で再度しっかりと繋ぎ直す。


そうだ、気になっていた事があったんだ。


「あのさ、道明寺は家のことをすっごく思っているんだね?ビックリしたよ」

「はぁ?何で?」

「えっ?だって御祈祷してもらうときに家内安全、安産祈願って。お父様やお母様のことでしょ?それに、お姉様がもう少しで出産だし」

「はぁっ?あいつらの事なんて願ってねーよ」

「えっ?だってあそこに丸を付けたのを読み上げられるんでしょ?」

「あれか。あれは将来お前と家族になったときに必要な願いに付けたんだが?」



ブププブプッ



良かった~。

道明寺がお馬鹿で。


センチメンタルになりすぎてどうしようって思ってた。


こんなんじゃ、夜まで持たないって。



ホントにバカ、バカ、バカ。








ホントに大好き。

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