つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

彼女と仕事 21

みんな。


ごめん。


できないや。


あたしを許して…


心配かけているのにね…


本当にごめんね。許してね…


許してくれるよね。あたしのこと…











優紀、


桜子、

滋さん。


そして、類。


ありがとうね。


あっちの世界へ旅立とうとしてます…。














意識か遠退く…













…メール見ているけどさ、携帯持ったまま意識が飛んでいくのよ。


瞬きしたその瞬間から、渡邉さんが付けてくれているラジオの音が完全に消えていてね。


所謂寝落ちってヤツを、さっきから何回も繰り返してるの…。


メール返すのって、其なりに頭を使うし、何より操作が全く慣れてない。

貰ってまだほんの2日ほど。

みんなよく操作出来るね…。

この操作を速く出来る事があたしに訪れるのだろうか?



ダメだ…。



寝ます…。














"…牧野様、牧野様…もう、着きましたよ…"


"牧野様…"




よ、呼んでる…。





「…牧野様のマンション前に着きましたよ」

今度は声だけでなく、身体を揺すられる。

女の人?


「あれ、ここは?」

「牧野様、ここはまだ車内です。運転手の渡邉ならここにおりますよ。牧野様のお体に触れるので私が起こしに来ました」

まだ、ボーッとする頭を何とか回転させる。

「SPの方ですか?」

「はい。初めまして。小宮と申します」

一礼をする。

すると、後ろから、

「山崎です。よろしくお願いいたします」

男性が声を出して一礼をした。



つくしは少しヨタヨタしながらも車から降り、

「牧野つくしです。仕事もお手伝いしていただける事になっていると西田さんからお聞きしてます。雑用等を頼む事が恐らく多くなるかと思います。よろしくお願いいたします」

垂直に腰を曲げるつくし。


それを見て、更にお辞儀を返すSP二人。


つくしがちらっと顔を上げるとSPたちが頭を下げているのが見える。

また、頭を下げ始めた。

SPたちも顔を上げようとしてもつくしが頭を下げているのを見てはまた下げるという事を永遠と繰り返しそうだ。

運転手の渡邉が、

「牧野様のお顔が上がらないとお部屋でお休みになることができませんよ」

笑顔で声をかけた。


つくしが頭を上げて、

「またやってしまいました。すみません。今はもう、下げませんから」

そう言って笑う。


運転手の渡邉が目頭を押さえる。

「えぇっー、どうしたんですか?渡邉さん」

つくしがオロオロすると、

「大丈夫です。牧野様、目にゴミが入っただけでございます。お気遣い為されませぬよう」

「ちょっと風が出てきましたもんね。運転、大丈夫ですか?家で少しお休みになっていって下さい」

その言葉に今度は渡邉がオロオロし始めた。

SPの小宮が、

「私どもSPが牧野様のお住まいの5階の空き部屋に交代で泊まり込みになります。今後はなるべく5階のお部屋でお休みになってください。渡邉は心配なら、私どもの部屋で休ませますので、心配要りませんよ」

そうつくしに告げた。


皆がエントランスに入る。

渡邉もつくしが休めと言うので一旦は入ることにする。

本当はゴミなど入ってない等と言えば駐車場から中に入るのが遅くなるのは目に見えてる。


「ちょっと、家族に顔を出してもいいですか?」

「勿論です」

ありがとうございます。そう言って普段皆で住んでいる、1階のお部屋に入って行った。







「ただいまー」

玄関に入り。リビングへと向かう。

「お帰りー、つくし!」

「ご飯、何?お腹空いたー。食べたら上で寝るね」

「何々、道明寺さんが来るの?お昼の会見、もうつくしが婚約者だって言ってたも同然だったのよー!」

「そうなんだ…。やっぱり。困るわね…」

「何が困るのよ。一刻も早く婚約者だって知ってもらった方がいいでしょ?」

つくしはリビングにある大きな低反発のクッションに鞄を置く。

「つくし、お帰りー」

「パパ、ただいま」

「そうだぞ、あたしが婚約者ですってもう名乗っていいんじゃないか?君にムチューってな。ねっ、ママ?」

「そうよ、それなのにお昼のワイドショーも途中から別の話に急に変わっててねー。今の6時のニュースだと、道明寺さんの就任の話題と携帯電話の話題のみで、アンタの事に全く触れないのよー。あちらのお母さん、つくしの事をまだ嫌っているのかしら?」

隣でパパか頷いている。

はぁっー、つくしは深いため息が知らず知らず出ていた。

「ねぇちゃん、幸せが逃げるよ。吸い込まないと」

その言葉に慌てて息を吸い込むつくし。

「お帰り、ねぇちゃん。多分、これからうちの会社が益々忙しくなるからあちらのお母さんが報道規制かけてくれたんでしょ?ありがたい事だよ。ねぇちゃんの仕事がマスコミに追われたら出来なくなるでしょ?父さんや母さんがねぇちゃんの代わり出来るの?通常の仕事もこれで増えることになったら、このマンションに商品を置くだけでは足りないんだよ。人手もいるし、倉庫もいる。支店だって作んないといけなくなるでしょ?」

「そ、そうなのか?」

「やったー。やったわねパパ!」

「ウンウン、会社が大きくなればつくしも肩身の狭い思いを味合うこともないもんな」

つくしは両親の言葉に眉根を寄せる。

「本当にわかってんの?!道明寺側からかなり力を貸して貰っているんだよ!今もそうよ!彼氏が女にやらせている副業だなんて思われたくないの!やれる時にチャンスを生かさないとなのよ!」

いきなり怒り始めたつくしに両親が黙る。



最近、夜は冷えるから肉じゃがにしたのと、ママ。

売れている商品を手前の運びやすい所に動かしたんだと、パパ。



疲れが出たのかな~?


両親の顔をみたら感情が爆発した。


無性にイライラしてどうしようもなくなった。








「ねぇちゃん、類さんからメール貰ったよ。ストラップ作るんだって?」

「進も携帯電話、新しいの貰ったんだ」

「うちの会社用に俺と、しのぶさん。あと、成宮さんのが配られている。ねぇちゃんが連絡取らないといけないからだって」

「そっか」

「うん」

「やっぱり、道明寺の力なんだよね…。あたしの力はそこにあんのかな…。道明寺の女ってだけで見られたくないよ…。あたしの言うことって、我が儘かな?」

「あのさ、確かにお金の出所だったり、その出所だってねぇちゃんだからこそ出てる訳でさ。取引先の斡旋は道明寺の名前でしてもらっているよ。でもさ、それから先は俺らが作って来たって、胸を張っていいと思うけどな。調子よく考えてもそこは良しとしてもらおうよ。ねっ」


グスッ、

ポロポロ。

あーっ、何よ。

弟よー!いつの間にー!


進が照れながら、じゃあ明日ねって、自室に行った。

進は大学に入って夏が終わる頃に初めて自室が出来て、"8畳もあるよ"って。スッゴく喜んでいた。




「パパ、ママ。今日から上で寝るね」

「そ、そうなの?」

少し、寂しそうだ。

「ごめんね、つくし。よくよく考えもしないで。ほら、キヨちゃんがさ~」

キヨちゃんとは青池和也君のお母さんで青池清美さんの事だ。

「桜子ちゃんと結婚したでしょ。青池家は今や会社も立派になって、其なりの名声があると思っていたけど、やっぱりお嫁さんに貰う時に、周りに身分違いとか言われたって言ってたの。キヨちゃんとこでもそうなんだから、家なんてどうしようって。単純に会社が大きくなればいいって思ってしまって」

「ママ…」

「本当にごめんな。つくし。50の年を越えたのにお金の管理も任せられない親なんて、恥ずかしいだろうけど、成るべく足手まといにならないように、やれる仕事はするからドンドン言ってくれよ」

「パパ…」


「つくし、あたしたちは何にも出来ないけど、アンタのどうしようもない感情を受け止めることは何時でもするからね」


ウンウン。

ホロホロ。


「そうだぞ、何時でも下に来ればいい」


ウンウン。

ボロボロ。


「我慢するんじゃないよ」












なるべく、ご飯は一緒に食べていい?

彼女と仕事 20

トゥルルルルルル


トゥルルルルルル


トゥルルルルルル



やはり、お出になられないか…。

もう、何回目のコールだろうか…。

受話器を置こうとすると、

"なんだ?"

良かった…。

お出になられて…。

「司様、ディナーはどちらで取られますか?」

"邸で構わない。牧野も連れてく"

「牧野様はご存じで?」

"俺が帰国したんだから一緒でいいだろ?"

「畏まりました。ですが…。あっ、さつき様?!」"ちょっと、変わってくださる?"

「もしもし、司さん?私です」

"誰だよ?私って"

「叔母のさつきです」

"あっ!何だよ!ババァ2号!"

「何ですって!!ホントに口が悪い子供ね!!御姉様は一体どうゆう教育を成されたのかしら?!」

司様の叔母に当たる白鳥さつき様は楓様の実妹となる御方だ。

「つくしちゃんは無事なんでしょうね?!」

"はあっ?!何言ってんだ!人聞きの悪いこと言ってんじゃねーぞ!ババァ2号!」

「何ですって?!今からそちらに参りますからね!つくしちゃんを解放してくださいね!」


ガチャン


受話器を力を込めて置かれた…。


お顔は楓様に似ておられるが、性格は何と云うか…少女のような…チャーミングです。ね?


こんな?だが頭脳は明晰。

女子大学トップとも云えるお茶ノ泉女子大を首席でご卒業されている。


「西田さん、早く参りましょう!つくしちゃんが心配だわ…。無理やり手寵にしているんじゃないかと心配です。隙あらばくっつこうとしているんですもの。油断大敵だわ…」

今にも走り出そうとしておられる。


猛ダッシュされたらお二人のあられもないお姿を晒すことに成りかねない。


「さつき様ともあろう御方が甥子に振り回されているようなお姿をここで晒しても良いのですか?」

ジッと見つめる。

「振り回されているなんてあるわけもないわ」

そう言って深く息を吐き、先程お出ししたコーヒーカップに手を伸ばされた。


牧野様、何卒お早くお支度を整えて下さいますように。










「ねぇ、道明寺!電話出なよ!」

「どうせ、西田だろ」

「あたしが出るよ。違う人だったら知らないよー!!」

背中をバチバチ叩く。

「わかったよ…」



電話に出たけど、西田さんではないのかな?

最初は落ち着いてたけど、途中から怒りマックスだよ?

「道明寺?どうしたの?」

執務室へと扉から顔を出す。


高級イタリア家具ブランド、ウン百万のソファーに足を組み、頬杖を付いている誰もが羨む男。

道明寺司。

シュールだ。

シュール過ぎる…。

「ババァ2号がこっちに来るんだと!頭来るからこの格好で待ってやろうかってな」

そう言ってフッと笑う。

「お前、顔赤いぞ」

そんな格好で居ても絵になるってナニさ…。


ババァ2号?

さつき叔母様?

道明寺は?

パンツ一丁?

髪も服もよれてる女?


ダメ、ダメ!

絶対に、ダメ!



「アンタ、パンツ一丁で叔母様と会ったら話が終わんなくなって帰れなくなるけど良いわけー!!こっちに来たら何とか誤魔化すから早く着てきなさーい!!」


その言葉にちょっと慌てた道明寺。後ろから蹴りを入れて急かす。


髪をとかし、ハーフアップにしてバレッタで留める。



ストッキング…。

新しいのが、確かベッドの脇のサイドボードに置いてあったけど…。

アイツのせいで、ストッキングが!ストッキングが!

新しいのって、誰よ、用意してくれたの?!

またもや公開プレーだ。

ベッドは綺麗なままだよ…。


もーう!!


急いで"仮眠室"へと走る。


ストッキング、ゲット!!


ビーチフラッグならぬ、ベッドストッキ。

なんてね。


上手い?




コンコン


コンコン


き、来たー!!


道明寺、まだ?!


ドンドン


ドンドン


鞄、鞄。急いでストッキングを入れる。


「は、はーい。今、開けまーす」


扉を開けるや否や叔母様に抱擁を頂いてます。



「お、叔母様、苦しいです…。」

「あらあら、大丈夫?私つくしちゃんが心配で心配で…」

「大丈夫ですよ。叔母様。仕事の話をしていたんです」

「司さんは?どうしたの?」

「トイレですかね~?ははっ」

「あら、生足なのね?」

以外と鋭いんですよね。流石に妹様です…。

「流行りなので。ははっ…」



「何しに来た?」

ワイシャツにスラックス姿で戻って来た道明寺。


「あなたはいつも何故そのような物言いなんですか?あー、イヤだわ」

「嫌なら来るんじゃねーよ!」

「つくしちゃんを救出しに来たんです。会社に行ったら居ませんでしょ?道明寺邸に連絡入れてみたら一度こちらにお出掛けになったと言うでしょ。また司さんが手籠にしているんじゃないかってね。心配で心配で…」

「てごねって、そりゃ手で捏ねまわすだろう よ。いろいろとコイツのおまん…って、イタッ、イッテーなー何だよ、叩くなよ。叩くな」

「てごねはハンバーグでしょー!!」

「??」

「いい、道明寺。いいからね。もうその言葉は忘れて。叔母様大丈夫ですよ。仕事が明日か本格始動しますから、あたしも帰ります」

「はぁっ?何で今帰るんだよ?…ちょっと、牧野?」

「夜までつくしちゃんを束縛して手籠にするつもりねー?あー、やはりそうゆう魂胆だったのね」

「てごね、てごねってうっせーな。ハンバーグって意味なんか?良くわかんねーこと言ってんじゃねーぞ!俺がハンバーグに見えっか?!ババァ2号!」

「何ですって!」


ギァギァギァ……。






「西田さん。あたし帰りますね…。あの二人宜しくお願いします。何か急に疲れがどっと出ました…」

まだ、低レベルな言い争いをしておられる…。

「渡邉に車を役員専用の駐車場にまわさせます。これから牧野様にSPもお付けしますよ。ワイドショーでまたお姿が出ましたからね。念には念をです。これは楓社長からも言われております。宜しいですね?」

「…ベッタリでないですよね?」

「服もなるべく警備の者とわからなくします。それと、差し出がましいようですが牧野様の通常業務に加え、今回のF4ストラップの件が仕事に加えられると、ご友人と二人だけでは業務が遂行できないかと。進様も大学がお忙しいでしょうし…」

「パパやママは戦力になんないですもんね?でも、桜子には体調をみながら商品製作の交渉に同行してもらおうかと。それでもてんやわんやになりそうですね」

「おっしゃる通りです。SPの男女ペアを3ペア牧野様のお付きとします。その者に牧野様の会社も手伝うように伝えてあります。今回のプレゼンで会社への評価が上がれば仕事が格段と増えます」

「すみません、人をなかなか雇えなくて…。暫くお借りさせていただきます」

頭を深々と下げられた。

お心が嬉しいです。牧野様。

それに比べて、まだ不毛な争いをしておられる…。


牧野様をエレベーターまでお見送りしようと歩き始めると、

「つくしちゃーん、行っちゃうの?あのねー、大丈夫よー。一人優秀な戦力が今日から戻ったのよー。今日、会ったでしょーって、…行かせないわよ、司さん!!」


「お、おい、牧野ー!牧野ー!」


司様がさつき様に羽交い締めされている。

まるで椿様とじゃれているお姿と似ておられる。

牧野様は完全に先程のさつき様のお言葉に頭の中を支配された様子。


"優秀な戦力…"

"今日から戻る"

と繰り返し呟いておられる。


エレベーター付近にいるガードマンが、牧野様のお姿を見て一瞬声を掛けるような素振りを見せた。

牧野様が軽く会釈するが、頭の中に先程のフレーズが廻っているようだ。考え事をしているのが有りありだ。

あのガードマンは確か、記者会見後もこのエリアにいた者。

今日は特別に外部の警備会社にもお願いしてある。











仕事がまた増えるようです。

彼女と仕事 19

午後の5時になろうとしている。

そろそろとあのお2人をお迎えに行かねばならない。

明日から本格始動をしてもらわないと困る。

司様は力がみなぎっておられるだろうが、牧野様は疲労困憊となっていることだろう。

2日連続となれば明日からの仕事に差し支える。

火曜日は大学へもお顔を出される事が多い。

牧野様も事を始めると以外と離れられないお人だ…。

それにしても、今日は事の他スムーズに全てが廻った。









牧野様が会議室から出ていく人の一人一人と握手を交わし、名刺を渡し何やら一言二言会話をして微笑んでいる。


司様はそんな牧野様のお姿を見て、

「おいおい、あのジジィ。アイドルの握手会か何かと勘違いしてんじゃねーだろーな」

と忌々しい表情で睨らみ、暴言を吐く。


「さっき、握手を交わした出版社の重役なんか、スゲー年寄りのヨタヨタした歩き方で牧野に近づいたもんだから、アイツが手を取り腰に手を添えて屈んで話しかけているんだぞ!

言っとくけどアイツは若い女の子に優しくしてもらいたい願望の所謂エロジジィだ。日頃はゴルフで日曜日の休日を過ごすって、有名なゴルフオタクだ。知ってるだろ?」

「ええ、存じておりますよ」

「何の光景だ…これは!アイツを引っ張って連れていってもいいか?」

「良い光景ではありませんか。まるで牧野様がすでにこの道明寺の一員であることを暗に皆さんにお伝えしているも同然。司様もお隣に行ってにこやかに微笑まれてはいかがですか?」

「そうか…それもいいかもな…」

今度はニヤニヤし始める。手元を眺めていたと思ったら、スラックスに手を擦り始めた。

想像で照れてる場合ですか?

周りの方々も微笑んで見ておられますよ。

「司様、お顔が弛んでおりますよ。非常に」

「んんっん?!そ、そういやお前、今日のこの会議にアイツが来るのをババァと一緒に企んでいたな」

「いえ、会議に直接参加されるとは私もそこまでは考えてもおりませんでした」

「ふーん」

「ただ、司様のご機嫌を昼の記者会見までには十分に引き上げて欲しいとは伝えておきました」

「へぇ」

「携帯電話の改善点を受け、すでに工場に伝えてあるとお伝えしました。牧野様のおっしゃってたキーホルダーも使えるようになりますよと」

「ま、アイツの場合切羽詰まった時にこそ閃きが冴えるからな。T・O・Jの時もそうだったしな」

「なかなかのアイデアかと」

「牧野の顔を知っている奴等も中にはいるだろう。パーティーで顔を合わせたのだっているだろうし」

「勿論です。これでただのガールフレンドでないことが更に印象付けれたのでは」

「だろうな。アイツが携帯電話持って話しているのなんか、丸聞こえだったぞ。あんなバカデカイ声で怒鳴ってれば聞こえるだろうに」

クックックッ

「牧野様は鍵を掛けると防音になるとでも思われたのでしょうか?」

ぶっは、あははははっ

「西田、その鉄仮面でそうゆう面白い事を言うな…腹が捩れる」


牧野様がこっちを見て笑って手を振っていられる。


司様が軽く手を上げてそれにお答えてしている。


司様が声を出して笑っていられる。

皆がこちらを振り返っておりますよ。

牧野様の空気感も流石です。

あの楓社長や司様の存在感に消されないのですから。


「司様、2時からの会見となりますので遅くとも20分前には執務室できちんとしてお待ち下さい。よろしいですね」

「わかったよ。それまで部屋を開けんなよ」



牧野様がこちらに近づいてきた。

司様が声を掛ける。

「終わったか?握手会」

「何よそれ?」

ケラケラ笑っている牧野様。


握手を交わしている牧野様を見て司様が呟いていた。

"あそこに集まっていた連中のほとんどがこの日本のマスコミのトップたちだってことの意味完全に忘れてるな。

今日の記者会見、牧野に触れる話が出たとこできっとババァが出て来て中断だろうな。

まっ、しゃーねーか。

牧野も仕事があるからな。

大事な大事な仕事だ"

そう言って笑っていられた。


司様が牧野様の手を取る。

「どうしたの?」

「いや、さっきババァも言ってたろ?俺の部屋でお茶でも飲んで休めって」

「うん」

「時間があんましねぇから早く行くぞ」

牧野様の手を引いて歩き出す。

「ちょ、ちょっと。手を離して。みんなに見られたら勘繰られるでしょ?」

キョロキョロしていられる。

「いいんだよ。仕事の話の続きみたいなもんだからな」


そう言って手を引いて(引きずられて)奥のエレベーターへと向かって行かれた。










お迎えに上がる前に連絡を入れないとですかね。