つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

告白と恋情 2

「何かさ、感慨深いよね」

「何がですか?先輩」

「下着同然の衣装を着てお立ち台に上がって踊っていた高校生がだよ。来年春には母親だよ?」

ぶほっっ。

桜子は飲んでいた"乙女の祈り"を盛大に吹き出した。

「せ、先輩?!!」

一体、何を急に言い出すんですか?飲んでたものを吹き出すなんて先輩じゃあるまいし。こんな事させてと、ブツブツ言いながら口元をハンカチで押さえた。

「そういえば!うん、あれは衝撃的だったよね。今でも瞼に焼き付いている」

と優紀が更に畳み掛ける。

「優紀さんまで、どうしたんですか?」

焦り顔の桜子。

「なになに~?桜子あのジョリアナで踊ってたの~」

「滋さん、声がデカイですよ」

桜子がシーっと人差し指を立てる。

ゴメン、ゴメンとジェスチャーしながら、

「あそこもお店閉めて4年か~。月日が経つのが早いよね。時代は流れるか」

滋は繁々と桜子のお腹を見つめた。


「4年か……。長かったな。あっ、でも途中は早く感じたか。あれ、どっちだろ?」

「たぶん半日前のつくしなら長いって言うだろうね。今は道明寺さんがいるからもう待たずにいられるって思うから時間の流れが早まるね」

優紀は少し遠い所を見る。


優紀はすくっと立ち上がって、自身の頬をパンパン叩いた。

「ど、どうしたの優紀?」

あり得ない優紀の行動につくしは驚く。

「うん。つくしを見習って自分に喝を入れようかと思ってさ」

「さっきのは、夢かどうか確かめたんだよ…」

「そうなんだ。でもちょっとパワーが入ったよ。桜子ちゃんゴメンね。さっきのはちょっとイヤな言い方しちゃった」

「ちょっとだけ、ちょっとだけあたしに二人の幸せパワーを頂戴」

そういうと優紀はつくしと桜子に抱きついた。

「もう、ズルい。あたしにも」

滋が3人の輪に飛び込んだ。




「和也、総務省の件ホントにサンキューな」

「何だよ、気持ち悪いな」

少し驚いた声で

「別に、道明寺の為にしたんじゃないからな。さっこちゃんが大学行っていて、僕が仕事の手伝いに行かされているときは連絡がつかないからな。だから早く認可が下りてほしくてしたまでだから」

「おう」

「後で、企業との癒着があったとか変なウワサは決して出ないから安心して」

「ほう、お前もだいぶ仕事が出来る男になったもんだ」

クスクスと笑いを堪えながら言った。

「バカにすんなよ。これでも来年春には僕も人一人の親になるからな」

「守るもんが一気に倍か……」

天を仰ぐ司。

「それなら、道明寺とつくしちゃんだって来年の7月には結婚式で、もう招待客も大概はリストアップされていて連絡も行っているって、さっこちゃんが言ってた。うちの会社にはまだ届いてないけど…。まさか、うちに出さない気じゃないだろう?」

心配そうに覗き込む和也。

「それくらいには式を挙げようと思っているし、最悪招待するのはここにいるメンバーでOK。だろ?連絡してんじゃねーか」

「何だよそれ…。F3には言わなくても薄々感じているか」

「お前は三条と暮らしているからな。仕事がらみの相談などお前のとこに連絡が多く行くだろう?」

「まだ、お前のお母さん反対しているの?」

「いや、石油事業の契約後はどっちかと言えば賛成してたな。今は、どっち付かずだ。

出来ればすればいいし、出来なければそれまでみたいな態度だな。

はっきり言ってババアらしくねぇって思ってんだけど。理由が今一つ掴めてねぇ。

もし、アイツが弱気になるようなことがあれば三条と一緒に支えてくれ」


「今日、来るときスッゴく寒かったんだ。

北海道に雪でも降るんじゃないかな?

道明寺のせいだぞ。異常気象になったら」


二人でオンナ4人が抱き合っているとこを見る。


絶対に守ってくれよ?

誰に向かって言ってんだ。

道明寺司が仮にも人の前で公言したんだ。

それも惚れてる女にも宣言してる。

約束の期限を早まることはあっても遅くなったり、実現不可能なんて事は、俺の辞書には生憎だか持ち合わせてねぇんだよ。

前の4年の約束はあれだ。新しい通信システムの構築云々で向こうにいた方が動けたからだ。

宣言通り来年の7月に結婚式挙げてやるよ。


口にすることで絶対に実現するって誓うんだ。

自身に戒律を強いるように。











「お母様、お久しぶりです」

にっこりと微笑む。

「椿さん、帰っていらしたの?輝(ひかる)はどうされたのですか?連れて来たのでしょ?」

「えぇ、お母様。漸く一人でも遊んでいるようになりましたから飛行機も随分と楽になりました」

「少し、顔を見てから本社に行くわ」表情を全く変えることなく娘の椿に伝える。

「お母様もやはり人の子ですのね。孫はやはり可愛いと感じますか?」

「私は自身の子も可愛いと感じてます。

自身の子には其なりの幸せをと願ってますよ」

「司はつくしちゃんと生きることが最大の彼の幸せになります。お母様もそう感じていらしたと思ってました」

その言葉に、無表情だった楓の表情に本の少しだけ動きが見える。

「何を言っているんですか。突然に。まあ、それが司にとって本物なら牧野さんと一緒になることが出来るのではなくて?私は司がこちらに来ると自身で言った時から、彼にこの件は一任すると貴女の前でも話したはずですが?」

「その言葉に偽りはありませんか?」

「椿さん、私を誰だとお思いになっているのかしら?」

楓は眉根を寄せる。

「ですが、つくしちゃんに対して少し態度を変えられたような気がしているのですが」

「貴女の方こそ何をおっしゃっているの?

人の恋愛に口を簡単に挟むものではありませんよ。恋愛は水物です。どう転ぶかはその人たちの 心次第です。

椿さん、それにあなたは子供がいる身なのですよ。いつまで弟の恋愛に首を突っ込むおつもりなのかしら?」

楓はゆっくりと微笑む。

「それは…」

「司も随分と大人になりました。もう、弟に構うのはおよしなさい。それよりも自身の子供の面倒をきちんと見たらいいわ。あなた方姉弟がどう捉えているか想像付きますが私とて司が生まれて3歳過ぎるまでは充分に手を掛けてきたのです」

「その事は私も幼いながらに記憶しております」

「私も4年前のあの時はどうかしていたと思います。私ながらに反省もしているのです」

楓は椅子からゆっくりと立ち上がり、窓を眺めた。

「お母様はつくしちゃんを反対している理由ではないと」

「くどいですよ椿さん。お互いにきちんと向き合いそれからよくよくお考えに為られてからでもいいでしょう。

司はどうであれ、牧野さんはどうでしょうか。いろいろな人たちと出会うことで気持ちも変化していくものです。彼女が自身で選択をしていくものなのですよ。

もう、輝の元へお行きなさい」

「お母様、貴重なお時間を割いて頂いてありがとうございました」

椿はニューヨークの邸の一室。楓専用の執務室を後にする。

扉を閉める前に母親の楓をもう一度見る。彼女は窓の向こうに見える庭の木々をじっと見つめていた。






司が言うようにお母様は何かがおかしい。


全くもってお母様らしくない。


今のやり取り、かえってそら恐ろしい位だわ。









誰が何と言おうと私は司の見方だからね

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