つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

告白と恋情 3

カラン、カラン 。

グラスから響く氷の音。

琥珀色の澄んだ液体に少し溶けた氷が少しずつゆっくりと混ざり合う。


夜の0時を回る少し前。

土曜日の夜ともなれば当然まだまだこの東京は眠ることを知らない。


総二郎とあきらは先程までの騒々しい空間から一転、氷の音までも響くメープルのバーラウンジにあるVIP席に腰かけていた。



「総二郎、お前の前の携帯電話だけど、もういらねーって言ってたから処分したんだぞ。まずかったか?」

「いや、これで完全に切れたわ」

「そうか……」

「プライベート用なんざ、1台あれば十分だろ?」

「まぁな」

あきらが相槌を打つと同時に、パンパンと手を叩いて俺の話は終わりと話を切り替えた。


「あきら、それにしてもお前。司の為とはいえ、よくまぁあちこちと精力的に動き回ったな?」

「アイツの兄貴的存在の俺としては、生意気な弟が弱音を吐いて泣きそうな声で言われたら助けてやらねばと思うだろ?」

大袈裟に身振り手振りで話ながら、グラスの中の氷の音を響かせる。

「何だよ、司のやつマジで切羽詰まってたんか?」

少し驚き前のめりに聞いた。

「司がさ、1ヶ月前あたりかな会社に電話寄越したんだよ………」








「おい、あきら、まだ出来ねーのかよ。オメーのとこの顔が利くっつうから頼んだんだろうが!」

「はっ? いきなり電話してきて最初から喧嘩腰かよ!こっちだってお前に頼まれた事だけやっている理由じゃねぇんだよ!」

「オメーのとこのだから無理も承知で動けることを見越して頼んだだろうが」

「お前さ、最初から無理させる気だったんかよ…」

受話器を持ちながら、ガックリと首を下げた。

「なぁ、あきら。お前よー、すごく会いたくて堪んねー相手っているか?」

「……」

「俺は、牧野に対してだけなんだよ。そうゆう感情になるのは」

「……」

「アイツの声すら聞いてないなんて、今までの期間の中で一番長ぇんだわ。でも、これで漸く本当にアイツの元に行けるって考えて、

自分に願掛けしてんだぜ」

「願掛け?って何だよ?」

「タマがな、前に日本にいる時に言ってたんだわ。自分の好きなものを一定期間ひたすら我慢して本当に欲しいモノを手に入れるってな」

「司、お前……」

「まっ、俺の場合我慢するのも欲しいモノも一緒なんだけどな」

「……」

「アイツとちょっとでも一緒にいられると頭ん中が溶けるみてーになる。幸せ過ぎて怖ぇーんだよ。万が一でも失ったらって考えるとな。俺様ともあろうものが。わりぃ、らしくねーな……」







「なるほどな…。司も人の子って事か」

総二郎が呟く。

「まっ、牧野が絡んでいる時だけだけどな」

あきらが笑った。

「でも司のヤツ最後には2週間も電話もしないで我慢してんだ!あと1週間で何とかしろ!とか抜かしやがった」

「で、あちこち動いたって理由か」

総二郎がケラケラ笑う。

「まっ、2週間はかかったけどな」

あきらはゲラゲラ笑う。



「ここにいたら何だか冷静になってきたゼよ」

「まぁ、牧野ん家は騒々しかったわな」

「オンナの子たちの感情の波に乗せられて俺まで感情的になっちまったぜ。マジ、カッコ悪いわ」

「まぁ、いいんじゃないのか?たまにはさ。

お前はとかく自分の事をカッコよく見せすぎだ」

「オメーはいい人を出しすぎだろ」

二人でグラスを合わせる。二人とも少し口を付けてから目の前の大パノラマに目を移す。

眼下には不夜城東京の着飾った姿が妖しくも眩しい。


F4の中で、俺らってお祭り担当で遊び人。女には苦労知らずじゃなかったか?

今じゃ、女に興味がない残りの二人のうち、一人は恋人とラブラブ結婚まで秒読みの男と、もう一人は女を知らぬ間に手懐けるジゴロ王子になっているじゃねーかよ。


「いや、司はまだ、秒読みというには性急過ぎたぞ」

あきらは顔をしかめる。

「わかっているよ。だとしてもだアイツなら、司ならやり遂げてみせるだろ?」

二人、顔を見合わせて笑う。

「だな、ましてや和也に先越されて怒ってたもんな」

総二郎はその光景を思い出し、吹き出している。


「あっ……。和也で思い出した!ちょっと気分が浮上したとこで申し訳ないんだか、このまま家に帰って俺1人だけ悶々とするには耐えられないから、総二郎、お前も聞いとけ」

「何、真剣な顔してんだよ…。ヤベー事かよ」

総二郎はゴクッと息を飲む。


「あぁ、心して聞けよ。滋が酔った勢いで言ってたんだけどな……」




桜子に聞いたことがあったんだと。

アッチの相性は大丈夫?ってな。

和也って、その、そうゆうイメージないだろ?

桜子、何て答えたと思う?


『いろいろ総合しての結果ですけれども、私の知っている中でもダントツの1位ですわ。

経験数だけでは計れない何ががアッチの方にはあるんですわよ』


だってよ!!

総二郎とあきらは顔を見合わせる。

お、思い出したよ…。

高校生の時のこと、いろいろとな…。

そういえば、そうだったよ…。

俺らいろいろ負けたってことか?

マジかー!!!


なぁ、桜子は誰かに話してないよな?

あぁ、俺らの秘密だろ。

滋も和也も勿論知らねーだろ?

知ってたら、速攻に二人から首絞められるわ。てか、撲殺されそう…。

絶対に優紀に知られていない…よな?

牧野や司にもだぞ!!

「「ははははっっ」」

乾いた笑いしか出ないよな。




三人揃って墓場まで持っていくだろ!!










「あきら、いい人って言ったの撤回すんわ」

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。