つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

彼女と仕事 7

エレナ・グラハム・トーマスは司が花器を手にしようとしており、それを止めようとしている西田の姿を見て、涙を流していた。


「スミマセン、笑ってしまって…。もしかとは思いますがその花器を投げつけようとはしてないですよね?」

「あぁっ!これが花を生けてるように見えっか?!」

「司様っ!!」

西田が渾身の力を使い司を押さえる。

別室で控えていたSPが即座になだれ込んできて司を宥めた。


ジョン・T・ウィルソンは罰の悪い顔をして

「すまない、大笑いしてしまって。こんなにも君の行動が解りやすいとは。予想以上だったもので…」

司もウィルソン氏がテーブルに着き、目の前の料理に手を翳し、着席を求めたので渋々ながらも席に着いた。

「何から話そうか…」

ウィルソン氏が口を開らくと、隣にいたエレナが

「わたしから話した方が解りやすい易いわ。

大叔父様」

そうか、そうかと頷き、話の主導権をエレナに譲った。


「ややこしいのはあたしも苦手なんで単刀直入に言うと、あたしはつくしの友達です!」

「「はあぁー?」」

思わず、西田も声を発してしまってた。

「申し訳ありません…。ですが…。確かにお名前はエレナ様と…」

「どうした?西田?」

司が西田に尋ねる。

失礼しますとウィルソン氏らに断りを入れてから、司に耳打ちをした。


「そういえば…」

司はつくしファイルの1ページを思い起こす。


司は眼光鋭くエレナを見た。

「俺たちが把握している限りでは牧野が大学やその他以前勤めていたバイト先も含め、関わった人の中で黒髪のアメリカ人はいないはずだ!

……。お前、その髪、もしや…」

「本当にごめんなさい!これ、カツラです。

瞳もカラーコンタクト入れて黒くしてます…」

「ややこしいのは苦手なんじゃねーのかよ!」

「あぁ、本当にごめんなさい。でもつくしと友達になれたのはホントです。つくしと体つきが似ていて大学に居たとき、イタズラでわたしがこのカツラで歩いてたら、道明寺さんともお友達の美作さんと西門さんが後ろで"牧野!"って呼んでいて、わたしとつくしで大笑いしてたんです。道明寺さんの前でしたらどんな反応かなと深く考えずにしてしまいました…」


「えぇっっ?!」

声を上げたのは司でも西田でもないウィルソン氏だ。

「エレナ?君は黒髪で黒い瞳ではないのか?」

あまりの驚きように司たちの方が戸惑っていた。

「大叔父様、ごめんなさい。お祖父様の孫も多いし、数回しかお会いしたことがないんですもの。わたしも大叔母様と同じブルーアイなんです。本当は…」

そう言いながらエレナはカツラを取った。

中から艶やかなブロンドの髪がなびくかと思われたが、髪の毛をネットで固定しておりカツラを取ると間抜けな格好でしかなかった。

「髪の毛はブロンドなんです。けど、今日はこのカツラをそのまま被っている事を許して下さい!」

そう言いながら3人に頭を下げた。


クスクス

あの女か。

確かに報告が上がってきていたな。


大学に入ったつくしにはつくしに内緒のSPが付いている。


「牧野は牧野、ただ1人だけだ。どんなに似せてもアイツにはなれない」

司が少し優しい目になる。

「ですよね…。最初にわたしと目が合った時もまるで興味無しでしたものね…」

「悪いが牧野以外の女は牧野のダチと親戚くらいしか認識しない」

「あっ?!なら、わたしも"ダチ"なんで今から認識してください」




それからの会食は和やかに進んだ。

花器も壊されずに今尚、花を留め置いている。


料理も終盤になり握り寿司が運ばれる。

板の上に寿司と並んでいるのを見たエレナは

「これっ、これです。つくしがわたしに食べさせてくれたのは!つくしのはもう少し焦げ目が付いて甘しょっぱいような…?」

「卵焼きか?牧野の卵焼きは格別だ。お前も食べたのか?」

「食べましたよ。作るのも見ました。畳の部屋でつくしはこれが日本のザ・家って言ってました。あっ、わたしはエレナです。エレナ・グラハム・トーマス」

「エレナ・グラハム。以前牧野が住んでいたとこは日本の代表的な家ではない。あの物件は標準よりかなりの格下だ」

司の言葉に、西田も日本の誤った知識をそのまま吸収しては困ると大きく頷き司の言葉の後押しをした。




「司君、悪かったね。嫌な思いをさせてしまって。ここに早くに来たのは確かに花器の話などオーナーとしていたのは事実だがね。

もうひとつはつくしと君の話をしていたんだよ。

私がつくしと合ったのは4年前。君も知っているだろう?それから念願のランチを取ったのが2年前。パーティで会えたのはたったの3回だよ。

それなのに妻が兄の孫が日本の大学に交換留学に行って来たら友達が出来て"つくし"という名前だと言うじゃないか。"つくし"の名前は日本の名前でも変わっていると聞いてね。調べれば"つくし"じゃないか!なんという運命だと思ってね!」

ウィルソン氏がだんだんと興奮しているのが判る。

「そうですわよね!何だか、つくしが他人じゃない気がして…」

その言葉に司が

「はあぁー?!つくしは俺と結婚すんだ!

お宅らは一生涯他人だ!」

司の言葉にウィルソン氏とエレナがキョトンとして顔を見合わせた。


「「あはははははっ」」



「つくしが言ってたの。あたしの彼氏は馬鹿で常識外れで我が儘で束縛男でどうしようもないけど…」

エレナの言葉にどんどん青筋が立ってくる司。

気にもせずに続けるエレナ。

「あたしのことをあたしだけを見ているんだって。自惚れかなっていつも思うけど、やっぱりそうなんだって。そう言って笑っていたんだ。あたしもアイツに追い付きたいって。つくし…」

司はその言葉に天井を見上げる。


「世間で言う、白眼の君主とかって言われている道明寺さんとつくしの言っている道明寺さん、どっちが本物何だろうって確かめたくてお父様に無理を言ってわたしがここに来たんです」

「司君、驚かせて悪かったね」

「いえ、こちらこそ、取り乱してしまいまして。彼女が、牧野が絡むと体が熱くなるんです。自分でも可笑しいと思うんですが、まだ、コントロール出来ずにいます」



何だかなー。

ずっと、牧野の話をしてたわ。

何か、ホントに日本にいてアイツが近くにいる気がした。

こんな異国の地でアイツをちゃんと解ってくれてる奴等がいるって、アイツって牧野ってどんだけいい女なんだって改めて感じたわ。


またパワーを貰ったぜ。


日本に帰ったら倍でお返しするからな。


イヤだと言っても返す!


待ってろよ。





ウィルソン氏の話では甥っ子(妻方)が新規のIT起業で今後携帯電話などの分野にも手を伸びそうかと考えていたのだそうだ。

道明寺が日本で新たな携帯電話での事業を始めると聞いて、こちらから動こうかと社で話し合われていたのだと。ただまだ実績もないのにどうしたものかと考えていたらウィルソン氏と会食があると聞いて、プレゼン兼ねて挨拶をと考えていたら、娘にどうしても行かせて欲しいと頼み込まれた。




で、ビジネスの話はそのままトントン拍子に進んだ。

新規の後ろ楯のある企業が参入するとのことで、古参の企業が急に我も我もと名乗りを挙げ始めたのだ。














「西田、てめぇ、謀ったな!!!」

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。