つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

彼女と仕事 10

「じゃあ、俺の所のラインで製造させて、あきらのとこで海外へも流通を即時に展開する形で決まりね」

「そうしましょ」

美作あきらは右手を差し出した。

花沢類はその行為に答え二人で握手をかわす。

「正式にウチの秘書が後日契約書を作成してくるから目を通してくれる?細かいことは明日以降に話すことでいい?」

「あぁ、ウチも流通ルートの運搬会社に話を持っていってから類のとこに書類持たせる」

「うん、わかった。牧野びっくりするね。本当に販売するんだ?って。クスクス。

もう少しでお昼でしょ。仕事の話はもうこれくらいでいい?」

類は隣に座っている秘書に午前の仕事の終了を打診する。

あきらが、

「良ければ隣の休憩室で少しばかりお待ちください。ランチを予約させてもらいましたので御一緒に」

と類の秘書に別室へと誘導させる。

類の秘書はありがとうございます。と頭を下げてあきらの言葉に素直に応じた。

あきらの秘書が連れだって部屋から出る。



「これから本題に入りますか?」

あきらは伸びをしながら類に尋ねた。

「司が帰ってきたからまた忙しない日々が始まったね。昨日、俺なんかまだ寝ていたのに牧野が怒って電話してくるんだよ。そうゆうことはメールにしてって言ったら直接言わなきゃ気がすまないって更に大きな声で言うんだよ」

その言葉にあきらはゲラゲラ笑った。

「俺のとこにもきたぞ。電話の内容からして総二郎にも怒って電話かけたっぽいぞ」

クスクスと類は笑って

「牧野って面白いよねー?そんな事言ったらエッチし過ぎて大変なことになってるって自分で暴露しているようなものなのにね」

「いいんじゃないか?童貞、処女の期間が長すぎてお互い求め過ぎるんだろ?」

二人は顔を見合わせてゲラゲラ笑い始めた。

「二人を想像したら…、ヒー、おかしい…」

類は目頭を押さえる

「類は何てメール送ったんだよ?」

「俺?」

"司のアメリカでの仕事がテレビで流れたら牧野が司に逢いたくて逢いたくて我慢できなくて泣いているよ。早く帰ってこないと俺が抱きしめて慰めようかな"

類は自身で送ったメールの内容を直接見せた。

「おぉ、これは司が喜ぶな。俺もな…」

「いい、大体の内容一緒でしょ?」

類はあきらの言葉を遮った。

「おまえなー…」

あきらは苦笑してながら自身の携帯を取り出した。

携帯を覗き込むあきら。

暫くすると、ブッっと吹き出した。

「滋からのメール。牧野が仕事を休んでいて、折角仕事を持っていったのに留守。桜子を誘ってお茶するってさ」

類はクックックッと笑い

「俺らいい仕事したね。牧野、きっと足腰立たないんだね。クックックッ。司の頭の中に加減とか我慢とかの二文字は無いしね…」

「だな!今日の司の会見スゲー肌ツルツルなんじゃねーの?」


「それにしてもこのメール機能は便利だよな。土曜日にあれからメープルに行っただろう?総二郎とちょっとばかり悪用させてもらったわ」

「また、そこらのバカオンナ捕まえたの?」

「おまえなー…。イヤ、声かけて一杯飲んでメールでお互い適当な時間に鳴らして電話が着たって言って帰った」

「ふーん。総二郎そうゆう事をする余裕あるんだ。流石だね」

「意味深だね~?類くん?」

「気持ち悪いな…。あきらの方が大河原から聞いてるんじゃない?」

「それとなくな。アイツ、総二郎も本気なんだと思うけど…」

「けど?」

「司みたいな形振り構わずってことはしないだろう?優紀ちゃんに総二郎の本気が伝わるかどうかってな」

「ふーん。でもさ、あの牧野の幼いときからのダチだよ。逆に彼女の方から本気でかかってこいって、それとなく挑発しそうだけど」

あきらは驚いた顔をして

「それもそうだ。多分、類の考えが正解するってことになりそうだな。総二郎のヤツ、結婚すると以外と尻に完全に敷かれるかもな」

「司も敷かれるしね」

「だな」

美しい男たちが顔を合わせて吹き出した。










西門総二郎は今、国宝級の陶芸を手にしている。

江戸初期の陶芸家にして書家の本阿弥光悦の作品である。

そのほとんどは寺院か美術館に寄贈、保管されているが西門家にも光悦七種のひとつが大切に保管されている。


およそ500年近く前の作品。

今なおその姿は簡素であるが凛として美しい。


昨日、総二郎は優紀からメール連絡をもらい、貝料理専門店に行ってきた。

『何で、貝料理なの?』

『あたし、貝類大好きなんですよ。無性に食べたくなるんです』

『美味しいよね』

『美味しいだけでなくて、タウリンで疲労回復効果。また、神経を穏やかにするという鎮静効果もあるんです』

『ヘェー、詳しいね』

『勉強するんですよ。何でって思うでしょ?

必須アミノ酸とか非必須アミノ酸とか。もう忘れてしまいましたけどね』

『頑張ってたもんね』

『思った以上にこんなことも勉強するんだって思いましたよ』

『うん』

総二郎はだんだんと優紀がゆっくり話すのを真剣に聞いていた。

『あたし、もう少し働いて強くなっていいですか?お茶の世界とは全く違う世界にいてもいいですか?』

総二郎は優紀の言葉に完全に意表を突かれた。

付き合って欲しいとか、側にいさせてとかの言葉ならすぐに返事ができるというものの全く予想外の言葉にただ頷くしかなかった。


簡素だが凛としている。

何百年この世でたったひとつの宝を守ってきた。

かの茶人松平不眛は身分の分け隔てなく自身の茶室に通したという。

侍に刀を別室に置かせて数十メートル離れた茶室に通したと。

そこには身分はなく、人と人の関係しかない世界。

本来の茶の姿はそこにあるのだ。



覚悟を決めるか。

国宝と呼ばれる品を手にして、その重さを心で感じる。



蔵の扉を閉める。


長く蔵に入っていたものだ。

廊下から外を見ると太陽がかなり高い位置を示している。


総二郎が自室に戻ると丁度携帯電話が鳴った。

「どうした?急用でなけりゃメールで…」


「はあぁー?俺もか?!!」


「何でそうなんだよ!!」


「全部、司のとばっちりじゃねーかよ…」









相変わらず嵐の中心になってくれんじゃねーかよ!

爽やかな秋風だけを運ぶとか出来ないのかよ!!

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