つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

彼女と仕事 12

今のつくしの頭の中は道明寺で一杯。

当の本人が聞いたら天国への階段を超特急で駆け上がるのは間違いない。

いつもなら車に揺られるとついついウトウトしてしまうのだが、今日の頭の中は凄い速さでいろんな シミュレーション やら言い訳の仕方。説得の仕方などがグルグル回って"ああでもない、こうでもない"と一人ブツブツと呟いているのだった。











ここは中世ヨーロッパのある王国。

ツクシーヌはこの国の王妃に呼び出されていた。

「王妃様、お呼びでしょうか?」

「ツクシーヌ、お前も知っていると思うがツッカーサ王子が隣国との貿易を勝ち取ってきた。そこまでは良いのだ。この昨今農作物の成育もこの悪天候の影響で不作なのは知ってるな?下々の生活、特に貧困になればなるほど苦しくなる。

農作物などの天候に左右されない事業をと王子が先頭を切って進めたのだが、なにぶん莫大な費用が掛かりすぎたのだ」

「そうでしたか…。それで何か私にご相談があるのですね。王妃」

「この事業の成功には我が国に広くこの事業が周知されなければならない。勿論、隣国へも同様にだ。そこで、その周知活動にも王子をと押す声がこの国の参謀たちから上がっている」

「それはっ?!!ツッカーサ王子はこの事はっ?」

「無論、まだ話しておらぬ」

「王子は人々の前に晒されることを深く嫌っております。ただでさえあの美しいお姿に一目会いたいと、近隣諸国の淑女が集まるのです。王子のお心が嵐のようにお荒れになります」

「それで、お前の出番となるのだよ。ツクシーヌ…」

はっ!

ツクシーヌは胸元の広く開いた自身のドレスを見つめた。

「貧しい農民出のお前が王子の唯一の寵愛を受けておるのだ。王子のお心を宥めるのがお前の唯一の仕事なのでは?」

ツクシーヌは王妃に懇願の眼差しを向けた。

「王妃、それだけは…。王子は気性の荒いお方です。王子のお怒りや悲しみを我が身のみで受け続ければこのツクシーヌ、身体が壊れてしまいます!」

ピシャッン!

ツクシーヌの頬の脇を鞭がしなり床を叩き付ける。

「お黙り!!貧乏人のお前をこうして立派な淑女に仕立てているんだ!!お前の体以外で王子の心を柔げられるのかい!王子にも同じ事をしてもらって喜ばせてもらいな!」

ツクシーヌ目掛けて鞭が振り落とされる。

「女王様ー!!!」



って、何で女王様に変わってるの?

てか、そこじゃないでしょ!!


えっ、あたしってそうゆう役目ってこと?!

えっ、何々?!

道明寺グループ一丸でそれを望んでいるって事~??!!!


イヤイヤ、そんな訳は……。



「大番頭さん、お話とは何ですの?」

大番頭西田はここの娘のおつくに頭を下げた。

「へい、お嬢様、実は内の若い者が隣町の協力を得て隣町とを結ぶ街道の整備をすることになったんです。存じあげてましたか?」

「私とてこの家のものです。存じてます」

「その先導を斬ったのが司之助なのです。司之助はお嬢様も知っての通り、この町で名を上げでお嬢様と結婚するつもりでおります」

おつくは頬を染めた。

「ですが、仕事を取るのにいろんな商人やら役人に話を通さねば成らず、ましてこのまま仕事を続けて来年春の完成を待つのはまどろっこしいなどと言って強硬に工事を進めたのです」

「まぁ、そんなに早めて…。それで、何か問題があるのですか?」

「蔵の金を使い込んだのです。資金繰りをしなくてはなりません。そこで、両替屋の女将の楓が大名たちの宴の席に司之助を召せば、手を打つと申し出があったのです」

「嫌です。司之助が他の者に微笑み笑い掛ける姿など見たくなどありません…。それに司之助はそんなに上手く相手の機嫌をとるような真似事が出来ない男です」

「左様です。ですが両替屋の話を飲むしか仕方がございません。お嬢様もし司之助の心が病んできたら…」

「勿論です。この私が彼の心を和らげます。

この体をなげうってでも…」


って、

あ、あれーっ?!!

やっぱり、そうなんの?

何でー?

何でー?


よく、考えろ。

よく、考えろ。


・・・・・。

・・・・・。

「王様の慰みものとして過ごすのだ!!」


……やっぱり。

何でこうなる?!


・・・・・。

・・・・・。

「お代官様ー!!!お止めくださーい!!あれー!!」


……ゼイゼイ。

……昨日、いや、今朝までやり過ぎたから?

ち、違うよね?


「牧野様、大丈夫ですか?あと8分で社に到着します」

バックミラー越しに運転手の渡邉さんと目が合った。

ニッコリと微笑んでいる。

「あ、あたし、何か言ってました?」

「何でそうなるとか、たまに司様のお名前らしき事を譫言のように言ってましたよ」


あはははは。

はぁー。


ウィンドウガラスから外を眺めると道明寺ホールディングの最上階がビルとビルの間から見えてくる。


着いちゃいますよ!

どうする、つくし!

お母様は何か案があればお出しなさいなとだけ言って社にお出かけになったけど。


だいたい、昨日はF3が道明寺を焚き付けたのも悪いんだからねー!!!


んっ?!!

あっ?!!


ふ、ふーん。


つくしは急いで携帯電話を取り出し、アドレスを開く。


「先程は醜態をお見せして申し訳ありませんでした。今、大丈夫ですか?」


「少しでも早めに手を打とうかと思いまして。ご協力をお願いします」











ムホホホホ。

見てなさいよー!!!

カラダだけのオンナになんてなるもんかー!!!

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