つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

彼女と仕事 17

全く、どうしてくれんのよ!!


道明寺の執務室から出ようと扉を開けて見ると、エレベーター付近のガードマンがこちらを向いた。

辺りをキョロキョロしてこちらに歩いて来る。

つくしは愛想笑いをして、手を軽く振った。それから静かに扉を閉めた。

かなり距離があるから愛想笑いをしても見えないか…。


テレビ画面では一昨日のVTRも流れていて、司会者を初めゲストの人たちも、

"間違いないないですね!お噂が予々ある女性との将来へのステップとなるかと思われます"

とか、

"以前に週刊誌等を賑わせたことがありましたよね"

等と思い出さなくてもいいことまで話始めている。


チャンネルを変えても同じような事を皆で議論しあっている。


一時マスコミに追いかけられた時の映像やT・O・Jの時の映像まで流れている局も出てきた。


顔は辛うじて隠されているけどさ。


道明寺ホールディングスは今や、つくしにとっては"要塞を攻略して脱出せよ"そんなサブタイトルが付くようなRPGゲーム。その主人公に否応なしに抜擢された気がする。




この要塞の中にはマスコミンがウヨウヨしている。

捕まるとかなりのダメージを与えられ、集団で攻撃してくるのだ。

踊り子つくしは出口に向かって歩き始めた。

テレテテー

テーレテー

テーテー

正面からマスコミンが現れた。

踊り子つくしは"メラメラ"を唱えた。

マスコミンは70HPのダメージ、

マスコミンが踊り子つくしを囲み"ネホリハホリ"を唱える。

踊り子つくしは130HPのダメージ、つくしは会心の一撃を繰り出して逃げ出した。


だ、だめだ…。


何をどうやってもこの要塞から出ることが出来ない…。


って、現実逃避してますよー!

はぁっー…。



マナーモードにしていた携帯電話が振動していた。

慌てて電話を取った。


「もしもし、優紀?今、休憩中?」

"そうだよ。スタッフルームだと電話出来ないからちょっと外に出た。つくし、会見見てるよね?今、どこ?"

「実は道明寺の会社の中にいるのよ」

"じゃあ、安心…。でもないか。マスコミの人たちも集まっているし、会社自体包囲されてるんじゃない?"

「そうなのよねー。あの馬鹿…」


コンコン


コンコン


「あっ、ちょっと待って、誰かノックしている、出てくるね。部屋が広いのよ…」

"ねぇ、大丈夫なの?マスコミの人とかでないよね?"

「開けるときに確認するね。この部屋ね、入るときに暗証番号押すのよ。誰もが入れるわけでないんだって。仕事中はOFFにするんだってさ。ニューヨークでもそうしていたから。さっき出ていく時にセキュリティが心配とかでまたONにして出て行ったから」

"つくしは特別かー。フフッ、開けるときは気をつけてよ"

「了解、了解」


つくしは、扉の前に立ち、声を張り上げる。

「誰ですか?秘書の方ですかー?」


"どうしたの?つくし"

「返事がないんだよね…。確かにノックされたと思ったんだけどな…。道明寺のデスクにカメラがあって確認する事が出来るんだけど、開けるとまずいよね?」

"ダメダメ、マスコミの人だったら大変だよ!"

「わ、わかった」

急いで道明寺のデスクまで走る。



ガチャ


後ろで扉が開くがつくしは気づかなかった。



「おい、どうした?」


「ヒャーッッ!!!」

"つくし!つくし!どうしたの?!大丈夫?"

「びっくりしたー!もう、何なのよ!毎回毎回、まともに登場出来ないわけー?!!」

つくしは優紀と電話をしながら道明寺に向かって手で"シッシッ"とあしらう。

"道明寺さん?"

「そうそう、ホントにコイツといると平穏に過ごすって事がないんだよー!ってちょっと!あっちに行ってて!」

"あっ、道明寺さんなら安心だよ"

「はあっ?!どこが安心なのよ!どこが!まだ、休み時間でしょ?切らないでよ優紀!ツクシーヌとか、おつくみたいになっちゃうと大変なんだから!」

"何、それ?フフッ、お邪魔だから切るね。みんなからメールでいろいろ聞いたよ~。じゃあ、またね~"

「ちょ、ちょっと、優紀?!」


シーン


何、何々?!

道明寺と2人きり?

当たり前だけど…。


「気が利くダチだな?」


「あんたは気が利かない…」

そう言いながら道明寺との距離を空ける。


「さっき、な、何でカメラに向かって笑ったのよ?その、退陣するとき」

「あっ、あれか?」


思い出したのか笑ってる…。


「西田が、お前が待っているだろうから早く行った方がいいって言うからさ。思わず笑っちまったって訳」


なぬっっー?!

西田さーん!!

この男にそうゆう事を言わないでくれますかー!!


確かに、西田は司にこう耳打ちした。

"牧野様が司様を今か今かとお待ちです。早くしないと、あの方は逃げるやもしれませんよ"

と。


つくしは後ろに少しずつ下がっていく。


司はまだ何かあるのか?と聞きながら、右手の人差し指をネクタイの結び目に入れて、ネクタイを緩めた。


ううっ。

こ、この仕草、手の甲の血管が浮き出て、何とも云えない…。


って、何考えてんのさー!!

あたしーっっ。


「ひ、昼御飯さ、食べ損なったでしよー?!お腹空いたでしょ?」

「もうすぐで夕方だぞ。夕飯だろう?それまで先に少し休ませろ。」


そう言いながらこっちに来るじゃん。

「休むのよね?しっかりと休むのよね?」


「あぁ、しっかりと鋭気を養わねーと」



アイツの目が細くなる。

細くなった瞳があたしを捕らえる。

その瞳が妖しく光を放っている。













その、3時間前にも同じような事がありましたよね?


また、昨日みたいになるの?


ここで?


まさかね?


ここ、会社ですよー!!

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