つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

彼女と仕事 23

彼女に会える




きっと会える









あのサラサラの黒髪









漆黒の潤んだ瞳










細い手首










乳白色のキメの細かそうな肌









触れたい



抱きしめたい



暖めてほしい



今日は会えないと思っていた。



神様が贈り物をくれた。










優しい微笑み









手を振る仕草









自分だけにくれたんだ……。





誰にも見せたくないよ……。
























「今日は1日ありがとうございます」

司は社長の楓に挨拶をと、秘書の西田に再三言われた為、楓の執務室を訪れている。


「それと、これから私事のお話をさせていただきます。よろしいですか?」

「何でしょう?」

「牧野と婚約について、1月の俺の誕生日パーティーで会見を開くことを了承してもらいたい」

「牧野さんはご存知なのかしら?」

「土曜日に会ったときに伝えた。来年の7月には挙式も考えている」

「あなたの騙し討ちのようなやり方ではなくて?きちんと彼女がお受けすると言ったのかしら?」

司は言葉に詰まった。

「あの子のことです。もし本当に結婚を承諾したのであれば、私や総裁に挨拶も無しに過ごすなんてことは考えられないのですが」

「アイツだって、俺と一緒になるって考えているはずだ」

「仮に考えているとしましょう」

「仮じゃねー!」

その言葉に楓は、フーと深く息を吐く。

「きちんと彼女が受け止めて考えたことなら私や総裁も話を聞きましょう。話はそれからです」

「アイツが結婚をしたいと言えば、反対はしないと云うことだな?」

「彼女が望めばですが」

司は今の言葉で一気に眉根に力が籠る。

楓は司に、

「何を焦っているのですか?彼女の首に縄を付けて結婚式に挑む気ですか?」

ゆっくりと話す。

黙って聞いていた司は、"チッ"と舌打ちをして踵を返した。

扉に手を掛けたとき、

「司さん、あなたアメリカにガールフレンドがおりますでしょ?明日の飛行機でこちらに着くそうよ。大学の秋休みの短い期間だけ日本に来たいと連絡が入っていますよ」

楓の言葉にびっくりして振り返る。

「アメリカにガールフレンドなんている理由がねぇ!誰だ、そんな事言ってくるヤツは!」

「ウィルソン氏よ。伝えましたからね」


扉を盛大な音を立てて出ていった息子の後ろ姿に、

「あなたの誕生日までに皆が答えを出せると良いのですけどね」

そう語りかけた。
















お風呂にお湯を張る。


大好きな柑橘系の入浴剤を入れよう。


服を脱いで洗面台の鏡に自身の姿を映す。


白い肌に無数に散らばる赤い印し。



この印しが付けられる度にいつも心が締め付けられた。







今日は?





『全く価値観が違うって、改めて思ったわ』

『飛行機のことか?ソファーのことか?』

『どっちもよ。どっちも』







価値観が違うことがネックになるとずっと思ってた。











手をしっかりと繋いでくれて安心した。










道明寺との初めての夜

時間が来て帰るアイツに

振り向かないで 出ていってよ

振り返ったら許さない

そう言った


アイツが扉に手を掛けたとき

涙が止まらなくて声を押し殺した


振り返るなって言ったのに

駆け寄ってまた抱きしめてくれた



"必ず戻る

絶対にだ

お前の元に必ず"




会うたびに肌を重ねて

その度に愛された印を指でなぞる



消えていく印を見ては

自分が忘れられていくような錯覚に落ちた



二の腕の印しに

消えてしまわないようにと自身で

再度印を付けた

何度も




狂ってる





あたしは

アイツに

頭の中を

支配されている







今はどうなんだろう?


お湯の中に入る。


頭も全部。






何の音もしない。


自身の鼓動だけがそこにあった。







無になっていく

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