つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

願い事 プロローグ

トゥルルルルル


トゥルルルルル


トゥルルルルル



チッ




トントントントントントン



「司様、万年筆のペン先が潰れますが?」


「あぁ?!知らねーよ。アイツのせいだろが、アイツの。何で電話にでねーんだよ!大学に行く予定無しとなってるだろうが!」


トントントントントントン


トントントントントントン
















「あー、気持ちいいね!スッゴい秋晴れ。

ねっ?」

つくしは助手席から後ろを振り返って話しかける。

「俺のこと覚えてるかな?ねぇちゃんも久しぶりだろう?電話だと元気なんだけどな。ねぇちゃんが高校入ってから今まで帰ってないもんな」

「ホントにねー!家族みんなで里帰り出来るなんて幸せよね。パパ?」

「本当にありがとう。ありがとう」

「やだ、パパったら手を合わせて、何を拝んでるわけ?」

両手を擦り合わせている父を見て、笑いこける家族3人。


ケラケラ

アハアハ


そして、笑ってない人プラス1。


「道明寺さんにだよ!ママも進も拝んでおきなさい。久しぶりに行けることになったのも元を辿れば、全部道明寺さんのお蔭なんだから」

3人で運転席に向かって手を合わせる。


助手席で見ているつくしはお腹を押さえ、目頭を押さえている。















先週のある日のこと。


"何で、電話帳に出ねーんだよ!"

「今、出てんでしょうが!それにいつ来るかわかんないんだからね!四六時中電話のことばかり気にしてらんないの!あたしだって此れから事業始めるのにいろいろ忙しいの。分かるでしょ?用がないなら切るけど」

"用があるに決まってるだろうが!はぁー、来週、まとまった休みを取って帰るから、二人でどこかか行くぞ。わかったか"

「全然、わかんない。てか、来週?無理。あたしも出掛けるもん」

"はぁー?!"

「仕事開始する前にキチンと挨拶してくるの。こっちも譲れないからね。今回はゴメン。F3でも誘ってのんびりしてなよ。じゃあねぇ~」


プツッ

プープープー


「あの女!!切りやがった!!」

そう言うや否や目の前のゴミ箱を蹴り上げる、道明寺ホールディングス専務道明寺司。


「おい西田!どこに行こうとしてんだアイツは?!」

「今、お調べします」

「10分で調べろ!10分で!」

そう言うと、自室の執務室内を腹を空かせた猛獣が如くウロウロし始める。


「新幹線の切符を購入しているようです。

行き先は新潟ですね」

















辺りか暗くなる直前にヘッドライトが付く。


コオォー


車の走る音が反響する。


「長いトンネルを抜ければ、新潟だよ」

つくしは横を向いて、ガムを取り出して運転席に座る男に、いる?と聞く。

「あぁ、食わしてくんねーか」

「うん」

素直にガムを取り出して口元に持っていく。


口にガムを含む時、チラッとつくしを見る。

つくしも食べる顔をじっと見る。


2人目が合うと、運転席の男は助手席のつくしに手を伸ばした。


握ってきた手のひらにつくしはもう片方の手を重ねる。

「はしゃいで眠っちゃったね。後ろの人達」

チラッと後ろを見る。

「本当に、ありがとね。道明寺」

「あぁ?まっ、しゃーねーけど、お前の親父さんの実家だしな。俺もいずれは結婚を前提に付き合わせてもらってるって、挨拶に行かなきゃなとは思ったしな」

司の言葉に下を向くつくし。

「なんだ?どうした?」

「おばあちゃんに、嘘は言えないんだよ。その、け、けっ、結婚をするって事」

「俺はお前と結婚するするために、だめ押しで新規事業に取り組む。これで成功すればガタガタ言わせねーし、そのためにまたアメリカに籠ってるんだからな。お前は結婚を前提に付き合ってくれているんじゃねーのか?」

その言葉につくしは顔を上げる。

つくしは司の手を握りながら、

「今回ね、おばあちゃんにもう1人男の人が一緒に来るよって言ってたの。ちゃんとした人かって聞いてきた」

「それで?」

「あたしの一番大事な人だからって言っておいた」

道明寺が顔ごとつくしの方を向く。

「ば、馬鹿!前向いて!事故ったら洒落になんないでしょ?!」

「おっ、おぅ…」



二人しっかりと手を繋ぐ。

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