つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

願い事 2

「道明寺さん、僕からですけど、いります?」

フランクを差し出す進。

「いらねーわ」


「道明寺さん、悪いね。何を買っていいか分からなくて、聞きに行ったんだけど。ねぇ、ママ?」

「そうなのよ。二人とも買うとき見つからなくて、無難なフランクにしたのよねー。パパ?」

「何で、いちいち、道明寺に謝んのよ?!」

「何でって、道明寺さんのお金でしょ?」

「はぁー?!これは、進が借りた形にしてんの!何よ!道明寺のお金って!あたしだって進だって、道中で買う食べ物のお金くらい持って来てたでしょ?!道明寺が無理矢理渡したようなもんでしょ?!」











最初に立ち寄った三芳パーキングエリアにて。


「ソフト、ソフト」

つくしは、ソフトクリームを求めている。


始めは無難にバニラかな~。

次の高坂サービスエリアは狭山茶を練り込んだ、オリジナルがあるって聞いたんだ~。


「券売機で購入すんのね」


券売機の前に並ぶ。

朝の7時ともなれば少しずつ人が増え初めて来た。

つくしが並ぶと、スッと横に大男が並んだ。


「何?道明寺も何か食べるの?」


キョロキョロしてから司の腕をグッと引っ張る。

「痛っ、何だよ」

「うん、あのさー。………」

こそっと耳打ちをするつくし。


サングラスを外し、ニヤッとする司。

「あっ?馬鹿にするんじゃねーぞ。パーキングエリアだと、万札が使えねー所があるとか、西田が言ってたからな。千円札持ってきてる」

「へぇ、凄いね。いろいろ分かってきたね」

ニコニコするつくし。

「いちいち、並ぶとか、かったり~」

「あのね。ルールなの。ルール。日本人でしょ?日本人ならキチンと並ぶ。で、何を食べるの?うどん?そば?」

「あっ?俺はここでは食わねーけど」

「はぁ?じゃあ、何で並んでんの?」


「司様、お持ちしました」

横を向くと、SPの斎藤さんがアタッシュケースを持って来ている。


アタッシュケース?!

何で?!


「牧野様、こちらからお取りになって使用してください」

そう言うと、パカッっとアタッシュケースを開いた。


えっ?えっ?えっー!!!


アタッシュケースの中には、万札の束ならぬ、千円札の束。


「な、な、な、何よこれ?」

声が震える。

「はぁ~?見てわかんねーのか?千円札だよ。千円札」

フッと目を細める司。


バ、バカ。バカなのー?!!


あ、頭がおかしいよ。

あんた。やっぱり…。


クラクラしてきた。

今頃、車酔い?


震える手で札束を掴む。

全部、ピン札。

綺麗に白い和紙で括ってある。


「100枚で束ねてあるって事ですよね?」

何故か敬語になる。


「あぁ。一束10万か。10束だけだとスカスカになっから、100束入れてきたわ。その方がいいだろ?」


ア、アホ。アホなんかー!!!


一束あれば十分でしょ?!

いや、それでも多いよ!


えっ、何、何?

それじゃ、この中に1000万円?!!!!


斎藤さんを見る。

何か、誇らしげに笑ってるよ。

みんな、コイツと一緒にいると普通がわかんなくなってくるんだ…。


こ、怖ー!!


「あ、あんたねー。あたしだって、ちゃんと持ってきてんの。使わないからね!!!」


「男に恥を掻かせるんじゃねー!!!」


ギャアギャアギャア……。



「ねぇちゃん!ねぇちゃん!!」

進の声で言い合いを中断させられる。

「な、何よ?進?」


「ねぇちゃん、周り見てみな」

進の声で我に返り辺りを見渡す。


言い争いをしてるあたしと道明寺。その二人を囲っている。大男(SPの面々)たち。


そして、それを見物している者。

券売機にたどり着けないで、迷惑そうな者。

困り果てるお店の人たち。


「ねぇちゃん、男の人が出すって言うのを断ってばかりいるのは、男の面子が立たない時があるから、こうゆう時は素直に応じた方がいいよ。俺だって、彼女がそうゆう事言ってきたら、立つ瀬がないから」

そして、つくしに近づきこそっと、

「早く、この場を治めないと恥ずかしいだろう?ねぇちゃんがここは大人の態度で。一歩引いて」

と言い。司に、

「道明寺さん、道中そんなに使うことも無いでしょうから、この一束だけ、出世払いと云うことでお借りしておきます」

そう言って、一束取り出した。

そして、アタッシュケースを閉めて、斎藤さんに手渡した。


「進~。進~。何、買う~?」

何も知らない千恵子が進に寄ってくる。


「どうした?何かあったのか?」

キョロキョロする晴男。




高速道路。一方通行で同じ方向に進む人たち。

今見た光景で人々は何を想像しただろうか。


人を圧倒するオーラを纏った厳つい男。

その男に喰ってかかる華奢な女。

大男の集団。

アタッシュケースの札束。

厳つい男達を治める小柄な男。

そして、その親と思われる人たち。












「おい、牧野!」

少しイライラしながらつくしを呼ぶ司。


「「「はっ、はい!」」」

つくし以外の牧野家の3人が返事を返す。


「あっ、いや…その…、つ、つ、つく、つく…」


「はぁー?何?つくつくつくつく。あたしの事を呼んでるわけ?何よ?!」

「大体な、何でそこにいんだよ!」

「うっさいわねー!少しお腹いっぱいだから、昼御飯が食べられるように休憩するの。

文句ある?!」


大手自動車メーカーが独自のブランド戦略で売り出してる車種でワゴン車ではないのだが、3列目に座席が儲けられている国産高級車。つくしはその3列目に横たわっている。


「お前さ。その、昼飯まだ、食うのかよ?」

「はぁー?み・ん・な、た・べ・る・気・で・す・け・ど?何か?」


びっくりして助手席を見る司。

助手席には進。

「「「あははははは…」」」

両親共々渇いた笑いが起こる。


「あっ、さすが、道明寺さんは繊細に出来てるからね~?オーホホホホ」

「ほ、本当だよね~?ママ?」

「それに。つくしの事を呼ぶに呼べないだなんて、ウブじゃないの?ねぇ?」

「そうだね~。手を繋ぐのも恥ずかしい。な~んてね?」


その言葉に、寝転びながら地団駄を踏むつくし。


はぁー?

ママ、パパ、何がウブよ!何が!

あんた達の娘はね、この深緑ののどかな青空の下で、その男にお、お、犯されそうになってんのよー!!


はあっ、はあっ、はあっ…。


全く、全く、全くー!!








先程の越後川口サービスエリアにて。


「道明寺…、ソフトクリーム…溶けて、手に垂れて…くるよ…」

司が唇を少し角度を変えた時、つくしは司に懸命に伝える。

少し唇を離し、チラッとつくしの手元を見ると、確かにソフトクリームが溶けて垂れ初めている。


たまんね~んだけど…。

少し震えた手で落ちないように持ってる仕草。

細い指に垂れる薄茶の液体。


2ヶ月ぶりに会ってすぐに移動開始。

こいつに触れる時間が無かったし、トンネルの薄明かりの中で、コイツが俺の手を握ってきた。

我慢しろっつうのが、そもそも無理!


司はペロッっとつくしの指を舐めた。


「ひゃっ、ちょっ、ダ…ダメ…」

「ちゃんと、持っていねーと落ちんぞ…スゲー甘ぇんだけど…」

そういいながら、つくしの着ているニットの裾から手が一瞬で入り込み、胸を揉み始めた。

「えっ、ちょっ…待って…ダ、ダメ…イヤ…ちょっ…」

片手にソフトクリームを持っているため、片手で懸命に手を退かそうともがく。


司はもう片方の手でつくしのジーンズのファスナーを下げる。

間髪いれずに、ショーツに手を入れてくる。


「お前さ、マジで…エロいのな…何で…いつもすぐに…こうなんの?」

耳元で低い声で囁かれる。


ピチャッ、ピチャッ。

司がわざと音をたてるように、触りだす。



や、止め…。

やだ、

そんなとこ…。





「つくしー、道明寺さーん、どこにいるのー?何を買えばいいー?」


ママ?!


「買うの、何でもいいかー?」


パパ?!





「…もう!この変態!エロ男!!」


バッチーン


つくしは片手に持っていたソフトクリームを投げ捨て司に平手打ちを食らわせたのだ。






そして、今つくしは司と距離を取るために3列目に乗り込んでいる。


「ねぇちゃん、何でそんなに怒ってんの?」

「そ、それは、ソ、ソ、ソフトクリームを半分食べた所で、道明寺のせいで落としたからよ!」

「ふ~ん」


進は小声で司に、

「食べ物の恨みは怖いですよ。特にねぇちゃんの場合」

「お、おぅ…」


「道明寺さん、頬が赤いんですけど、虫か何かいました?」

進が、首を傾げる。


「す、進。まだ、虫がいるのよ。ね~?」

「そ、そうだね。少し、木の影に行くといるんだよ」

「「あははははは」」


二人の言葉に、3列目のシートからはまた、地団駄を踏み鳴らす音が聞こえる。











お昼はラーメンよ!ラーメン!


新潟って云ったら、ラーメンですから~!!

×

非ログインユーザーとして返信する

あと 2000文字

※は必須項目です。