つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

初恋と嫉妬 8

俺はイライラが止まらない。


何故だ?

なぜ電話に出ない。(凄い数の着信となっているだろう)

メールを送るが見た形跡がまるでない。



「おい、西田?アイツは何で携帯電話を持っているんだ?」

「外出時等に連絡を素早く取るためでしょうか?」

「メール機能は何で付けた?」

「会議や電車などで会話が出来ない時でも連絡が取れるようにですか?」

「アイツは何処だ?」

「牧野様は会社に居られます」


ますますイライラが収まらない。


会社に電話を入れる。

"株式会社ドットです。本日の業務は終了しました。営業時間は…"

牧野の声で録音してある休業のお知らせのアナウンスが流れ始める。

思わず携帯電話を投げ掛けて、西田が止めた。

「司様!牧野様とのお揃いのストラップが壊れてしまいますよ!」


ここ最近はこれで携帯電話が壊れる事が無くなった。


「SPの小宮に連絡を取れ」


西田は直ぐ様連絡を取る。

「おい、換われ」

西田から電話を奪い取る。

『小宮です。どうかされましたか?』

「アイツはどうした?」

『牧野様は今はデスクワークをしておりますね』

「あの男も一緒か?」

『清永様の事でしょうか?清永様もご一緒にデスクワークをされております』

その言葉で目の奥に鈍い光がさす。

「社から出るような事があれば知らせろ」


そう言って、電話を切る。


「牧野のマンションまであと何分だ」

「この混み具合ですと、8分といったところでしょうか」

西田が答える。



司は目を閉じた。


清永…。


アイツが牧野を好きになるとは…。


イヤ、全く予想外でもないのが癪に障る。


アイツも一時は孤独な時期を過ごしている。


俺と違って騒がれる事が幼少期にそれほど多くない。だからか他者に対してまだ適応している。


牧野の人を受け入れる独特の感性にアイツが触れたからか?


もっと自分を知って欲しいと願う。


俺がそうだった。


アイツもそうなのか?


CMの完成披露パーティーに清永も出席してた。


牧野が深紅のVネックのドットチュールのワンピースを着て会場に現れた。

肌の白さと肩のラインの華奢な様が更に際立ち妖艶だった。

牧野が関係者に丁寧に挨拶をかわし、1人1人に微笑む。

牧野に微笑み掛けられた男共は皆一同に、目に邪な感情を抱くものが殆どだ。

俺がその後で片っ端から睨み付けてやった。

一緒に会場入りをする予定が大幅にずれ込んだ。

ババァが牧野に、本業の仕事のサンプル提供があり、その日のうちにどうしても吟味してもらいたいと急な仕事を持ち込んできた。

牧野は、清永と会場入りした。

別にパートナー同伴というパーティーではない。なのに、

『今回の責任者である牧野さんにはパートナーが付いていた方が栄えるというものです』

『司さんまで遅くなっては皆様に申し訳がたちません』

等とあたかも尤もらしい御託を並べてきやがった。

あの2人が会場入りした時に周りから感嘆の声が上がった。

遠くにいた俺らにも周りのざわめきが分かったほどだ。

類が、

『何か、裏があるね…。司、気を付けた方がいい』

そう告げた。

慌てて牧野に駆け寄った。

清永が、

『本当に綺麗ですよ。5年前に司くんが僕を訪ねて来たときに、話を聞いていたのに…。もう少し早くに出会えたら、変わっていたかな?一応、今の彼氏は司くんだものね』

そう言って、牧野を俺に渡したんだ。


アイツは俺を睨み付けてきやがった。

牧野が見てないところで。

パーティーの間中ずっとだ。

さすがは"いこと"だけはある。

伊達に同じ血が流れている訳じゃない。


それで、ババァ2号(叔母さんのこと)が毎晩のように会社に来ては何だかんだと俺を邸に戻しているのか?

牧野を俺から遠ざける為に。


もしや、ババァがすぐにでも牧野の事を公表させずにいるのも、牧野さんがキチンと自らあなたを選ばなければならない。とか、回りくどい言い方をするのはその為なのか。


それならば、ババァの行動が理解できる。


でも、何故だ?それほどまでに姉妹の絆があると云うのか?


わからない。


ただ、清永が牧野を好きでいることは間違えない。


俺が記者会見した翌日、牧野が家に来た。

『道明寺、この仕事がキチンと片付くまで、結婚とかまだまだ全然頭に入らないから、完全に保留だから』

そうアイツが言ったら、


『時間を長く過ごす事があれば、どちらが自分にもっとも相応しいかが見えてきますわ』


その場に何故かいたババァ2号がそう言った。


俺が清永に負ける?


そんな事があってたまるか!



「司様、着きました」

モヤモヤと考えていたら、目的地についていた。


SPの小宮が休憩室に二人がいると伝える。


楽しそうな牧野の声が聞こえてくる。


どす黒い靄が頭の中と胸の奥に流れてくる。


扉を睨み付けていたら、手を繋ぐ牧野と清永が出てきた。









頭の中で何かが弾けた。

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