つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

初恋と嫉妬 3

ここはつくしの会社の休憩室。

つくしのたっての希望で、ここは簡易な畳が敷かれている。


まずいところを見られて、顔があげれないつくしは、体育座りをして顔を下に向けている。


「桜子…、あたしって、みんなから見て、どう?」

いつものつくしとは違って、か細い声で聞いてくる。

「先輩、そうゆう質問はやめましょう。どうゆう返事をしても今の先輩は受け付けませんよ」

暫くの沈黙の後に桜子が口を開いた。

「現実に道明寺さんが先輩を迎えに来て、改めて怖じけ付きましたか?」

その言葉につくしは、体育座りをした両肘に埋もれさせていた頭を持ち上げた。

「それも理由の1つなんですね。今更のような気もしますけど」

その言葉と共につくしはまた顔を両肘に隠す。


ふー、どいつもこいつも世話の焼ける…。

あっ、言葉使いが乱暴になってしまいましたわ。

全く、わたくしが妊婦だということを皆さん、お忘れではないですわよね?

マタニティブルーがすっかり吹き飛びますわよ。


「CM撮影に使用するパーカー作りのあたりはとても仲良くお過ごしでしたでしょうに」

「何で、知ってるの?」

またもやか細い声で聞いてくる。

「類さんが、その時の事をメールで実況してきたんですもの」

「……」

「道明寺さん、デザイナーの人たちが体のサイズを測るのを嫌がって、先輩にさせたそうじゃないですか?」

「そ、そうなるのかな?」








『てめぇ、俺様に気安く触わろうとすんじゃねー!ブス!!二度と近づくな!!』

司の怒号が響く。

スタッフとて、馬鹿ではない。

一番綺麗目の人が、お時間がありませんので、失礼しますと断りを入れてから司に近付いたのだ。

周りのスタッフが凍りつくように身を固くする。

『おいおい、只のサイズ測定だろう?それに、みーんな可愛い人たちだろ?』

ウィンクしながら話すのは総二郎。

『時間が無いんだからな。我が儘言うなよ』

そう諭すのはあきら。

『俺もしてほしく無いんだけど…』

『『る、類~。お前までそうゆう事を言うな!』』

何でハモれるの?って言いながら、ツボに嵌まったらしく、そこからはずっと笑いっぱなしの類。

『俺はぜってー、ゴメンだ!』

司は、置いてあるソファにドカッと腰を下ろした。

やれやれと顔を見合わせる総二郎とあきら。

こそこそと小声で話始める。

『おい、あきら。強力な猛獣使いさんはまだかよ?』

『もうすぐ来るだろう?今日、どうしても出たいゼミがあるとかで、終わったら速攻で来るってよ。恐らくごねて出来ない事になってるかもしんねーから、早く来いよってメール入れておいた』

『あいつ、見たか?』

『ばっちりだ。"閲覧済"って出てたわ』

『いい仕事したねー。あきらくん』

『まぁな。コイツのお守りなんて今更したくねー』

顎で司を指す。

暫くするとカツカツ、コツコツ、パタパタと複数の足音が聞こえてくる。

"どこですか~?"とか、"お願いしまーす"等と入ってくるまでに何人もの人たちと挨拶を交わしている。

『やっと来たか』

苦笑する総二郎。

『だな。1人じゃないのか?』

『牧野にSP付けているんだよ。まっ、牧野はSPという感覚で無くなっているけどね。仕事の手伝いをしているからかな。牧野も違和感なく接しているよ。西田さんも上手いことしたよね』

一昨日、牧野の所で花沢で扱っている商品を掲載していく話し合いをしたんだけど、牧野の秘書というか、片腕?みたいにしていたよ。と類は総二郎とあきらに聞かせていた。

『お邪魔しまーす。今回CM作成を担当させて貰っております、株式会社DooT(ドット)の牧野です。本日は私事で遅くなってしまいました。スミマセン』

入って来るなり、体を90°に折り曲げ、挨拶をするつくし。


『遅せーぞ』

ソファから立ち上がる司。

『サイズ、測ったの?道明寺?』

『まだ。お前を待ってた』

『ダメだよ。みんなを困らせたら』

『いいから、そう思うなら、測れ』

『もう…。イヤがって、怒ったりしてないでしょうね?』

『あっ、してねー』

『本当に?』

『あぁ』


つくしが道明寺の胴廻りを測ったりしている様は、周りからはどう見てもイチャイチャしているようにしか見えてない。

『何だ? あれ?』

総二郎は思わず指を指している。

『何だかな。つい今さっきまで部屋の温度が氷点下になったかと思ったら、今度は熱帯かよ。見てみろ。周りは完全にドン引きだ』

あきらの言葉に類はまた笑い始めた。


『まーきの。待ってたよ』

つくしに声をかける。

『類っ、遅くなってゴメンね。ほら、道明寺、ちゃんと腕を伸ばして…。類は終わったの?』

司のサイズを測りながら話を始めた。

『おい、ちゃんと俺を見ろ』

『もう。見てるでしょ。ちょっと、話をしてるだけ』

クスクスと類は笑いながら、

『ライオンを操るウサギ』

そう言って、ますます笑い始める。

『ピンクの可愛いセーター着ているし』

類がそう言って微笑むと、つくしは少し頬を染めた。

『あっ、そうか!ウサギか!類、ありがとう!ウンウン。良いかも。そうしよう』

『何だよ、牧野?』

類を誉めて、少しぶっきらぼうに聞く司。

『和也くんのを何にしょうか?って考えていてね。ウサギね。そうしよう。可愛いし、キャラにぴったり』

『牧野は最初は何を考えていたの?』

類が間髪入れずに聞いてきた。

『ハムスターにしようかって。和也くんのキャラを考えてさ。

ライオンとネコはこちらの劇団さんは得意中の得意じゃない?

絶対に入れたいって思っていたけど。もろにはまり役がいるじゃんね。

オオカミも合っているしね』

『1ついいか?何で俺はヒツジ何だ?』

あきらが怪訝そうに聞く。

『牡羊って、一見大人しそうに、見えるけど、怒ると手が付けられないって聞いたことがあって、イメージにあってるでしょ?』


あたしって、スッゴくナイスな選択している?


そう言ったら、道明寺は凄く嬉しそうに笑っていたんだ。

よく分かってんじゃねーかって。

頭を撫でてくれた。






「端から見ればかなりのイチャイチャモードで測定していたと、道明寺さんも先輩が来てから機嫌が良くなったって。類さんからは報告がありますよ」

「へっ?そ、そうなの?ま、まぁ、そんな感じで感じでサイズを測ったりしたんだ。和也くんのをそこでウサギに決めたりしてね」


ふーん、先輩はあの人の事に触れないんですね。


「あ、あのさ…やっぱり、あたしが相手だと道明寺と釣り合いが取れないよね?」

「容姿的にですか?そうですね。容姿的に云えばそうなりますか。先輩はクラスの女子の顔面偏差値で云えば、ベスト3には入れません。良くて5位か7位か。いや、もう少し下かと云うとこでしょう」

「だんだん、下がる?」

また、体育座りし始めた。

「ですが、男受けはたぶん良いでしょうね。華奢で色白。喋らなければ一見大人しいと思いきや、先輩を知ると目力が強く逞しさがある。ギャップ萌えしますね。顔も見慣れてくると凄く可愛いって云われるパターンの顔ですから」

「誉めてんの?貶してんの?」

「完全に客観的な総合的な意見です。容姿だけならかなり道明寺さんとは不釣り合いでしょうけど、彼の特有のパーソナリティスペースを考えれば、あの感覚に付き合えるのは、良くも悪くも鈍感な先輩くらいですよ」

「……」

「まぁ、世の中の女性は道明寺さんの上辺しか知らないですからね。羨ましいと思われても仕方ありませんよ」

「あの、でね…」

「はい」


つくしが、何か言いにくいのか言葉を濁す。


「あの、エレナさんが一緒に要らしていたんですよね?」

つくしは、いっそう目を大きく開けて、

「そ、そうなの…」


つくしはどう話したらいいのか迷っている。

エレナは何も悪くない。


「エレナが道明寺たちと現場入りしていて、エレナが言うには、道明寺が採寸するのを凄くイヤそうだったから、自分が測るのを手伝うって言ったら、断られたって。で、あたしが来たら出来て……」


あたしが部屋に入ったら、道明寺とエレナが一緒のソファに腰かけていて、少しドキッっとしたんだ。

道明寺がすぐに立ち上がって、採寸し始めたから気にもしなかった。

何で、あの時のそう感じたのか、違和感をもう少し考えなかったのかなって。

桜子が言うように鈍感だから、気づかなかった。

ううん、エレナはずっと道明寺邸に寝泊まりしていたんだからもっと早く気づくべきだったんだ。



エレナが道明寺を見つめていた。

あの目はきっとそうゆう事なんだ。

全然気づかなかった。

あのときに言われた事をもっと早く気付いていれば良かった。









エレナに言われたんだ。


人を好きになるのは自由だよね。って。

初恋と嫉妬 2

携帯電話に光が照され宝石のような輝きを放っている

その周りを満たしているのはシャンパンゴールドの液体

無数の細かな泡が立ちあがっている

携帯電話のディスプレイが着信を報せる光を放ち始めると、辺りがいっそう目映い光に包まれ、一瞬画面が白くなる

次の瞬間、暗闇に流れ落ちる流れ星のように4つの光が(レッド、メタルブラック、シルバー、ゴールド)が流れる画面に変わる

その先にF4が真っ白の背景の中に、黒のスーツ姿で後ろ向きで立っている

カメラが彼らに近づく

美作あきら

西門総二郎

花沢類

がそれぞれカメラの方に少しずつ振り向く

最後に道明寺司の後ろ姿で一旦カメラが止まる


『俺たちと新しい時代を体感しようぜ』


この言葉とともに司の射ぬくような視線のアップのアングルが映し出される

その後に、携帯電話の名称や大手通信会社の名称が流れると、画面がガラッと変わる

白のTシャツにジーンズ姿でパーカーを羽織っている姿で、4人が司の携帯電話を見て何やら話して笑い合っている風景が流れる

司も3人に何かしら言われて、照れて笑っている表情が映し出されている

その後に4人が揃って並び、予約者全員に着せ替えストラップをプレゼントと叫ぶ

その端に"和也君のウサギバージョンもあるよ"とペラッとページを捲るように青池和也がウサギの耳を着けたパーカーを羽織って出て来てCMは終わる。


道明寺はライオン

類はネコ

西門さんはオオカミ

美作さんはヒツジ


フードの部分の動物の耳はかなり本格的に作られてはいるけど、リアリティーよりも可愛さが勝っているものとなっているんだ。

有名な劇団に掛け合い実現したんだよね。

そこが、大手かつらメーカーとタイアップして衣装を作成していると知ったんだっけ。


ストラップは着せ替えが出来るようにしたんだ。

小さい頃にお人形さん遊びしたなーって思って。

人形にもCM同様のパーカーを羽織らせ、脱がせれるようにした。

みんな、話した時はめっちゃ、拒否られたね。(脱いだら真っ裸になると思ってたらしい。あのねー。そんな事しないよね?)

こちらは可愛い尻尾つき。

撮影用のパーカーにも尻尾を付ければよかったかなー?


スーツ姿でのネクタイの柄や、カフスボタン、タイピン等は個人に任せた。モノトーンでまとめてほしいって、それだけ伝えたんだけど、やっぱり流石。

みんながそれぞれ自分のカラーを存分に出して来たね。


そこはあたしは何も言うことなし。


ジーンズも自前。

まっ、いっーぱい洋服なんて持っているしね。

真っ白いTシャツはお揃いにしたくて用意したけど。(勿論、ブランド。何でも良いと思うけど、彼らがごねた)


和也くんが『何で、あれだけ協力したのに僕は出ないの?』って言って来たときはびっくりしたな~。

桜子があんなに怒鳴ったりしたのはじめて見たかもって。

んでも、怒られていても何かほのぼのしてたな~。



"あの、道明寺さんの笑っているお姿なんて、凄くレア中のレアですよ。あの笑顔を引き出せるなんてF4の絆は凄いですね"

"本当に、そう思いますよ。また、道明寺さんが携帯電話に、つけているストラップはどこで売っているんでしょうか?やはり、特注品なのでしょうか?誰かとお揃い…"


いつの間にかワイドショーの時間になっていた。

司会者の美山さんとゲストさんが、道明寺の付けているストラップのアップを映し出して、アレコレ言っている。



メールを報せる着信音がなる。

携帯電話を取り出し、ストラップをそっと触る。

画面に同じモノが映し出されている。

土星をモチーフにしたストラップ。

あたしが持っているネックレスと同じところで作られている。(らしい。そう言っていた)

それと、Tの文字。後ろにはTukasaと彫ってある。


携帯電話を見ると、道明寺からだ。

どうしよう…。

『内容を見たら相手がみたかどうか分かる機能があるといいよね』

あんなこと言わなければ良かった…。



『……体感しないか』

いつの間にか、CMが流れていた。


道明寺…

凄くきれい…

凄く睫毛が、長い…

その目で画面から見つめられた人の中で、どれだけの人が貴方に恋するんだろうか…




「先輩、何してんですか?本人に唯一触れる事の出来る人が、そんな事して…」



その声にハッとした。


携帯電話を握りしめ、TV画面に頬を寄せている自分がいた。


涙を流して。












「桜子…。自分でも、どうしたらいいのか…。よく分からない…」










近くになればなるほど、遠退く自分がいるんだよ。

初恋と嫉妬 1

英徳学園在学中からF4として、アイドル以上の人気があり、その名は日本中。いや、世界的にも轟かせていると言われている。

そんな4人が勢揃いしたCMが流れると言うのだ。

日本のみならず、海外からも取材のオファーが殺到し、通常の業務もあるために取材は皆が揃っての合同の会見を開く等々、CM放送開始前から特集が組まれ、撮影のメイキング等々が朝や昼のワイドショーで取り上げられる。

まるで映画のプロモーションか何かと思っても可笑しくないほどの加熱ぶりだった。

それもそのはず、CMは先行予約が終了するまでの11月末日までのごく短い間だけとしたからだ。


ビデオテープが飛ぶように売れ、品切れ状態が続いた。

どの時間帯のどの局に流れてるか予想が付かないためにみんながこぞって買いに走った。

ビデオデッキも売れた。

専門家はこれで間違いなく携帯電話の普及率が倍になるのではと予測し始めた。

経済効果も何億になってくるのか検討が付かないと。

専門家はF4のこの景気の上昇効果に名前を付けるべきだと大真面目に議論し始める。

CM撮影時に着たスーツやネクタイのブランドまでが飛ぶように売れている。

ポスターの盗難が相次ぎ、警備員までをポスターに付かせている所も出てきた。


そんな、周りの熱と反比例するかのようにつくしは司と距離を置くようになっていった。


自分でもわかんない。



「先輩、ちょっとお話しますか」


青池桜子はつくしの職場に手伝いに来ている。

「どうしたの?桜子。怖い顔して。もう少し後でいい?」

「先輩、仕事の話ではないなと直感しましたね」

「そ、そう?」


全く…、目が泳いでますよ…。


仲良くしていただかないと、うちの家庭も引っかき回される事になるんですから。


それに、先輩の心の揺らいでいるときは大抵男が絡んできてややこしくなるのが、先輩のセオリーなんですから。











CMの内容は次のお楽しみで~