つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

初恋と嫉妬 19

道明寺の機嫌が頗る良い。


何でかと言うとね…。


…したの。


あたしから…したのよ。


聞き取れない?


だからね。


仕事も落ち着いたから、結婚の話を進めていいよ。ダメかなって、あたしから言っちゃったんだ。


プロポーズ?!みたいになってる?


何だかあたしも気持ちが昂っていたのかも…。


結果的にそうなったのよね。


すっごく慌ててさ、

『なっ?、おまえ…。良いのか?後で気が変わったとか、やっぱり延期だとか、一切認めねーぞ。分かっているのか?って、脅してどうすんだ…』


こんなあたしに一喜一憂。


その時の表情ってホントに可愛いって思った。


喜んだと思ったら、眉間にシワを寄せて、いきなり怒り顔をしたかと思ったら、今度は申し訳無さそうな顔をしてさ。


思わず道明寺の頬に手を当てて、キスをしたんだ。


真っ赤になった道明寺を見たら、あぁー、この人のこんな顔を、こんな気持ちをあたしが心から引き出してあげよう。

あげたい。って、素直に思った。


いつも道明寺を側で感じたいって思ったんだよね。


道明寺があたしに言ってくれたんだ。


『俺をいつも見て、俺を越えようとしろよ。まっ、越えられねーと思うけどよ。お前はスゲー仕事を成し遂げようとしてんだぞ。頑張ったな。この仕事を誰もが出来ると思うなよ』


そう言って頭をクシャってしてから、髪を愛しそうに撫でてくれたんだ。


そしたら、心の重りみたいになっていたモヤモヤが晴れていって、素直にスッと口に出していた。


キスされた道明寺は、最初は呆然としていてさ、しばらくしてから、


『そもそも何で、お前が言うんだよ?!指輪を改めて送ろうかと思っていたのに…』

『いいの。指輪ならあるよ。ちょっと来て』


そう言って、道明寺の手を引いて寝室に入った。


ドレッサーの引き出しにしまってある指輪を取り出す。


『ほら、ちゃんとあるよ…。道明寺から貰ったのだよ…。ずっと大事に持っていたよ…』


大学2年の時に1度、もう駄目かと思ったときがある。

その時でもあたしは手放すことができなかった。

首にかけている土星のネックレスもそうだ。


道明寺があたしの指に指輪をはめる。


そっと道明寺があたしの髪に手を伸ばし、髪を撫でて、頬を寄せてきた。


『も、もう駄目だよ。さすがに時間が…』

『お前さ、ホントにだんだんとエロくなってきたな…。もう少ししたいってことか?あと何分だ?』

そう言いながら、手をニットワンピースの中に滑り込ませる。


タイツは脱いだまま、ショーツだけになっていた。


手がスルスルとワンピースの中で動きまわる。


あたしは本当に貪欲になっていく。

もう少しで離れないといけないと思えば思うほど、欲しくて堪らなくなる。


あと、少しだけ…。






きっちり5分前となったら、インターホンが鳴り出した。


これで、ダラダラと時間を浪費することは、この人には許されないことだ。


『道明寺…』


『あぁ、分かっている…』


廊下を歩くときも道明寺はずっとあたしの腰を抱きながら、何度もキスをしながら玄関まで来たのだ。


玄関を出てもまだしようとしてくるから、さすがに、

『早く連れていって下さい』

って、第2秘書の近藤さんとSPさんに頼んだくらい。


西田さんでなくてちょっとホッとしている。


こんな姿を見られたら、何て思われるだろうか?


エントランスホールまで付いて行ってからの、別れの挨拶なんてあたしに出来る訳ないでしょ?


公衆の面前でとんでもないことを仕出かしてくれそうで、恐くて行けないのが本音です。


あたしの体にこれでもかとキスマークを付けてくれた。


『こんなに付いていたら、手を出さねぇな?』って、誰かの前で裸になるっていうこと?

普通に考えてないでしょ?

正式にプロポーズ受けてるし…。


そもそも、あたしに今更寄ってくる命知らずがいるのだろうか?


お目にかかりたいものだわ…。


道明寺がエントランスからこちらを見上げている。


あたしは寝室からリビングへと続く廊下から道明寺を見送る。


軽く手を振る。


道明寺が手を上げて答えてくる。


「元気にしててよ~!あたしも頑張るから~!」


また手を降る。


ウウッ、何だろう?


今生の別れでもあるまいし、ましてや1週間後、いや、10日後?にはまた会えるというのに…。


道明寺がアメリカに渡るときみたいな感覚になって、涙が出てくる。


「バカ野郎!泣いてんじゃねー!!おまえは笑ってろよ」


そう言って、手を振った道明寺。


うんうんと頷いて、手を振り返す。


道明寺がリムジンに乗り込む。


バタンとドアが閉まる。


リムジンが走り出すと、また涙が溢れてきて視界がぼやけた。


急いで手の甲で涙を拭う。


道明寺がここのブラインドは簡単に開けるなって、言ってたよね。


道明寺の言葉を思いだし、すぐに閉める。


リビングに入ると、先程ほどまでの情事が呼び起こされる。


タイツがソファーの下に無造作に脱ぎ捨てられていて、テーブルが少しずれている。


食べかけのケーキがお皿に乗っている。


寝室に入る。


ベッドに入ると、枕からアイツの匂いがした。


まだ、少し温かい…。


体の熱さがまだとれないでいる。






また、思い出す?

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