つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

告白と恋情 4

牧野のマンションを出たとこで、優紀ちゃんに声をかける。

「俺らメープルで飲み直すけど優紀ちゃんも来る?」

あっ、と優紀がキョロキョロしていると

「ダメ~、滋ちゃんと帰る手配済み。あたしは誘わないわけ~?」

と滋が絡んできた。

「お前、さっき俺が誘ったの断って迎えの車呼んだからいいって言ってただろ?大丈夫かよ滋」

「あきらくんは、優しいね。ハイハイ、そう言いましたよ。言いました」









「優紀ちゃん、ゴメンね。ホントはあっちに行ってニッシーとまだ一緒に居たかったでしょ?」

「何言ってんですか。大丈夫です。私もちょっと酔いを冷ましたかったんで」


二人は首都高速湾岸線を千葉へと走るリムジンの中にいる。


滋が冗談で夢の国ディズニーまで行っちゃう?と言ったのを、行きましょ。行きましょ。と優紀が返したのだ。



「本当につくし、良かったね。あたし、つくしが幸せになるとパワーが貰えるんだ。あたしも幸せになれるかなってさ」

ミネラルウォーターのペットボトルを両手でぎゅっと支えながら滋が言った。


「あたしもですよ。……。つくしが幸せになれたらあたしもなれるんじゃないかって。無理なことも叶うんじゃないのかなって。正直に言えば羨ましいんです」

「立ち向かうパワーも、堪え忍ぶパワーも両方持ち合わせているもんね~。つくしは」

「はい…。凄いですよね…。あたし職場の先輩で西門さんと多分関係があった人がいて、その人がなぜかあたしの事を知っていて、やりづらい時があるんです…」

「イジメられてるとか?!」

「いえいえ、そんな事はないです」


いや、苛められているな。

そんな事はないです。

正直に言ってね。

言ってますってば。

苛めは無くてもいびられたりしてる?

大丈夫ですってば。


暫く押し問答する二人。


フーと優紀は深く息を吐いた。


「ただ、知り合いというだけで有りもしない事が真実のように語られたり、好奇の目に晒されたり、悪意の眼差しを向けられたり。もし、西門さんと 付き合う何て事が仮にですよ。仮に出来たとして、あたしはつくしのように立ち向かえるのかって…」

優紀は窓に映る漆黒の空と海を見てる。

雲が厚く月の明かりさえ見えない。


「これから言うことはいろんな事を想定して話す事なんで、明日にはスパッと忘れてくださいね」

「うん」

滋はコクッと頷き、ペットボトルをまた握りしめた。

「覚悟を決めて向き合ったのに、貴女には務まらないとか、西門さんからやっぱり他の女の人が良くなったとか言われたら、あたし立ち直れないなって」

「それだけ、好きってことでしょ?」

「やりもしないうちからって思うかも知れませんけど、今さらながらつくしが道明寺さんとの事でなかなか踏ん切りが出来なかったのが分かるんですよ。つくしも自分の気持ちを敢えて誤魔化していたんだろって」

「……」

「つくしって、ホントは態度や顔にすぐ出ちゃうタイプなんです。でもきっと素直に態度に出せないのは道明寺さんと出会ってから自身の気持ちをいっつも誤魔化していたからなんじゃないかな~って」

「…そうなのかもね。ホラ、あたしと司が一週間くらい?婚約してた時さ、つくしはあたしの事めっちゃ避けてたもんな~」

「態度に出てたでしょ?」


クスクス。

アハハハ。

つくし今頃くしゃみしているね。

フフフフ。



「一般家庭の人間が上流社会に入るのはやはりとてつもない努力と気概が必要です。私につくしのようなパワーがあるのかなって」

「……」

「それでも、絶対的な道明寺さんのつくしに対する愛情があるじゃないですか。世界中敵にまわしても彼だけは絶対に裏切らないってゆう感じが他人のあたしにだって感じられます。逆にその彼の思いまでも背負うつくしは凄いなーって」

「つくしと司を基準にすると世の中のカップルぜーんぶが不合格点付いちゃうよ」

滋がおどけて言う。

「それもそうですね」

仮に付き合っても結婚まで話が進むかどうか分からないのにこんな話をしてしまってと優紀がクスッと笑う。


私にもミネラルウォーター貰えますかと滋に言い、受け取ったペットボトルを優紀は一気に煽った。



間違いない!優希ちゃんは恋にキチンと堕ちてます。滋は一人頷く。

「あたしさ、コスプレ好きでしょ?」

「ふえ?」

優紀は何の脈略もない会話に思わずおかしな返事を返した。

「いつも、何かになりたい。自分以外の何かになりたいって思っているんだ。大河原滋という人以外にさ」

だからあたしはディズニーって大好き。自分を忘れて夢の国に行けるもん。コスプレも堂々とオーケーだしね!

「あたしらはさ、いろいろ持っているみたいだけど、持ってないんだよ。つくしや、優紀ちゃんの方がいっぱいいろんなの持っている」

「滋さん…」


「あたしとあきらくんはどう見えてる?」

「えっ?」

又もや脈絡の無い切り返しに優紀が戸惑う。

「率直にさ。3・2・1」

いきなり指を折りカウントを始める

「落ち着いたカップルだなって…」

「あとは?」

「お互いに干渉しない大人な関係?」

うん。と滋は頷く。


「付き合って一年経ってないのに実際の夫婦である桜子、和也くん夫妻よりラブラブ感が無いってことでしょ?」

滋はホラっというように人差し指を優希に向ける。

「そんな風には……」

「それこそ、司みたいに家も何もかも棄ててお前だけが欲しい的な熱はない」

「それって、必要ですか?」

「多分、必要になると思う。お互いに家を背負うからさ」

滋が優希を見て笑いながら

「絶対に一緒になるっていう強い思いが必要なんだよ。お互いのさ」



恋って、落ちるものでしょ?

あたしはまだ、落ちきれてないよ。

みんなが羨ましかったんだよ。

もう少しやってみるよ。

つくしや桜子、そして優希ちゃんみたいどっぷり堕ちに行くわ!!



「あっ。滋さんお城が見えて来ましたよ」

斜め前方に仄かな光に包まれたシンボルが見えてくる。

先程までの厚い雲が風で流され、月の明かりが射し込んでくる。


前方を走る車のテールランプの赤い光のラインと高速道路を明るく照らし出す街灯の乳白色の光が夢の国へと導いているようだ。


「夜にここを通るのは初めてです。昼間しか通った事ないんで」

「そうだよね」

「何か今日は本当に夢の国に行った気分です。あー、来年につくしも奥さんか~。つくしが結婚準備に入るのか~」

優紀はうっとりと目を瞑る。

「結婚か~。つくし綺麗だろうな~。ねぇ、滋さん」

「えっ、あ、あ、うん。そうだよね」

「滋さん?」

滋は優希の肩を叩きながら

「めっちゃ綺麗に決まってるよ!!ラブラブ全開マックスだよ~!」

身振り手振り大袈裟に言った。

「よし、あたしもいろいろ前向きになります。滋さんも前向きに行きましょ。つくしのように素直に態度に出します!」

「完全につくしを真似ると言葉はウラハラちゃんになるよ~?」

「そうですね。口は天の邪鬼にならないように!桜子ちゃんとつくしの結婚ラブラブパワーをもらいましょ!!」








滋は前方に輝く光の森を見る。


司、絶対につくしと一緒になれるよね!!


7月の吉日の週末。もう、勝手に空けとくからね。

無しになんかしないでよ!!




乙女二人の未来までも掛かっているんだからね!!!

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