つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

彼女と仕事 9

秋のカフェレストランで優雅にイングリッシュダージリンティーを口にしている豪華絢爛な美女二人。


その内の一人の大河原滋は注文したケーキを待ちながら目の前に座る青池桜子に愚痴をこぼした。


「何か、つくしの会社に行ったら今日パソコンのメンテでつくしは休みだって言うのっ、折角つくしの会社で扱って貰おうかと仕事持って来たのにさー」

「それで、そのまま仕事をサボっているわけですか?」

桜子は紅茶を啜る。

「イヤだなー。ちょっと休憩よ、休憩」

滋は慌てて紅茶を飲む。

「うわっ、あちっ!」

滋はすかさず水を飲んだ。

桜子は呆れた顔をしながら、

「でもおかしいですわね。先週はそんな事を一言も言ってませんでしたよ。」

「そうなんだ…。やっぱ、久しぶりに会って燃え上がったんだねー?」

ムフフフと不敵な笑みを浮かべて

「あのね、日曜日にあきら君とランチしてたの。そしたらさ、つくしから電話があってさ。めっちゃ怒ってんのよ」

「何かあったんですか?」

「それがね…」

そういうとまたムフフフと笑いながら

「つくしがあきら君に電話で"あんたも道明寺に何を吹き込んでんだ!!!勝手に人の事をペラペラと!!!"って言ってんの。あまりにもデカい声で叫んでいるからあたしにまで丸聞こえ。でね、あきら君が"まぁ、牧野頑張って"言って電話切ってね。あきら君にどうしたのって聞いたら"牧野がお前を思って泣いていてダチたちに慰められてたぞ。抱きしめてやれよ"ってメール入れたんだって」

「あらま、それはそれは。道明寺さん火が着きますわね」

紅茶を啜る桜子。

「そうなのよ。それがあきら君だけでなくて類君とニッシーも司に送ったらしいのよね」

「まぁ、……解りましたわ。今日、先輩が仕事に来ないでパソコンのメンテになった理由」

なになに?

もしかして??

あれで???

そう言いながら運ばれたケーキを頬張る滋。

「そうですよ。あれで、ですよ。道明寺さん手加減とかしなさそうですから。先輩、腰が立たないくらいまでヤラれたんじゃないんですか?」

桜子はまた紅茶を口にした。


滋は一緒にケーキ2つ注文をし、そのケーキ2つをもう少しで食べ終わろうとしていた。

「相変わらず食べますね。そう言えば滋さん土曜日に先輩のお宅でもケーキ3つ食べてましたわよね?連続でよく食べれますわね?」

少し眉間にシワを寄せて、口元にナプキンを当てる桜子。

「えぇ~っ?ダメ~っ?」

「いえ、お食べ下さい…。見ているこっちが胸焼け起こしそうですわ…」

「桜子はさー、二人分なんだから食べないとだよ。悪阻で痩せたじゃん」

「何時の時代の話をしているんですか?今は栄養が良いので太らないように気をつけて食事を取るのですよ。私、悪阻で3キロ痩せたんですの。ちょっとラッキーって思っているくらいですわ。10キロ以内に抑えるのがベストだと言われているんですのよ」

「ヘェー、21世紀になったら変わったのかねー?」

「年寄りみたいなこと言わないで下さいます?」

まぁまぁ、と桜子を宥めてから滋は

「1ヶ月で1キロって事?余裕じゃん」

ケーキを口にしながらそう言った。

「それが、そうでもないらしんですよ。 母親学級と言いまして、妊婦さんの交流会と勉強会を兼ねた会が病院内にて行われるんですけど、二人目をご懐妊しているような先輩妊婦さんに言わせると、悪阻が終えると1ヶ月で2キロ3キロなんてあっという間に太るとか。そうすると痩せるのに苦労するそうなんですの。そのまま太ったままなんて事もあると聞いて、恐ろしくて、恐ろしくて」

「だねー。産んでからつくしの結婚式まで3ヶ月ぐらいになるって事だよね?」

「そうなんですよ。…ありますよね?結婚式?」

「和也くんから聞いたんだ…。司が言うような招待状はまだ届いてはいないんだよね」

「道明寺のおば様が反対されているのだとか?」

「それも大丈夫だと思うけど…」


桜子は体を少し前のめりにして、

「何か匂うんですよ…」

「えっ、食べすぎで臭い?」

滋は自身の腕をクンクン嗅いだ。

はあぁー?って顔をした桜子は

「違いますよ!物理的な匂いではなくてですね!はあぁー、もう!気になる人物がいるんですよ!」

「えっ?桜子、もう浮気すんの?」

「馬鹿言わないで下さい!先輩のことですよ!あの成宮って人、先輩の事を好きなんですよ!本人から聞いた訳ではないですよ!でも分かるじゃないですか?先輩は相変わらず気付いてないですけどね!」

「さ、桜子?声が大きいよ…」

滋は辺りをキョロキョロして、周りの人たちに愛想笑いしてる。

「す、すみません。何か本当に妊婦になったら感情の起伏が激しくてですね…」

「そ、そうだよね…。土曜日も荒れたもんね。大丈夫だよ。何かいつものポジションがチェンジしているからさ」

滋は苦笑いをする。

桜子もつられて苦笑いをした。

「それでですね、成宮さんが関わっているんじゃないかと思うんですが…」

「大丈夫じゃない?つくしは相手にしてないんでしょ?」

「そうなんですけど、その方の親御さんが最近先輩の会社にちょくちょく顔を出して来ているんですよ。それでわかった事なんですけどね…」

桜子は滋の顔に近づけて、周りを少し見てから小声で

「………なんですよ」

「ええっっー?!!マジでー?!!」

今度は桜子が辺りをキョロキョロして、周りの人たちに愛想笑いをする。

滋は気を取り直して、

「それってさー?」

「はい。何か嵐の予感ですよね?」

「花吹雪みたいな美しいのならいいけど、雨霰みたいな寒々しいのはねー?」

「先輩たちは出会うと必ずや周りを巻き込んでの騒動をおこしますよね?」

「うん、彼らに"安泰"とか"平穏"とかの二文字は存在しないんじゃない?」

「ですよね」

二人揃って紅茶を手にした。


「つくし、司ペアもそうだけどさ、もうひとつ」

「優紀、総二郎ペアですね?」

「そうそう、あの二人も何かちょい嵐が吹くかもだよー?」

「ちょい嵐ですみますか?大嵐になりません?」

「だから、つくしには言えないんだよね。つくしが突っ込めば司が出てくる。司が出てくると話がデカくなる」

「平穏が苦手な人たちですからね」

桜子が綺麗に笑った。


「それより、滋さん。人様の恋愛にばかり心血を注がずご自身のことに目を向けても宜しいのではないですか?」

「あたし?うーん、やっぱりそう思う?何かあきら君と人のお世話していると楽しんだよね」

滋はフォークで空いた皿を弄り始めた。

「熟年夫婦の仲人さんのような物言いですわね。付き合ってまだ数ヶ月ですわよね?滋さんって落ち着いた恋愛を好むんですか?何かイメージと違いますけど。何か考えてますね?」

「鋭いねー。ちょいとね。あきら君は好きだよ。うん」

「ここにも嵐を大きくする人いるじゃないですか」


桜子は序でに食事も取りますかと言いながらウェイターを呼び、メニュー表を受け取った。


「桜子さ、首周りが開いている服が好きって言ってたけど、今日タートルネックだね?もしかして、つくしのこと言えないんじゃない?」

げぼっ、げぼっ、水を飲んでいた桜子が盛大に噎せた。

「やっぱりね。安泰なのは桜子だけかー?いいな!いいな!」










嵐はあっても季節の変わり目で吹く程度ならいいですけど、大嵐は心身共に疲れてしまいますわよね。


これから嵐が来るようですけど、何事もなく過ぎてくだされば良いのですが、どうやらそうゆう訳にはいかないようですわね。


早く過ぎ去り、平穏になっていただきたいですわ。

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