つくつくにっし

花より男子の二次小説です。司×つくです。他のカップリングも送り出します。クスッ、ウフッと、とにかく心が元気に。をモットーに書いていきます。あくまでも勝手な妄想の世界ですのでご了承ください

彼女と仕事 24

「おっせーな、このエレベーター」

云うか否やエレベーターに蹴りを入れる男。

「アンタさ!もう少し大人になったと思ったらなによそれ!ちょっと、離して!」

繋がれていた右手を振りほどく。


近くにいるガードマンに愛想笑いをする。


「あー、笑顔が引きつる。心から笑う事が出来ないって良くないからね。心と体に」


エレベーターが開いたと思ったら中に放り込まれた。


「何すんのよ!ばっ……」


う、うふっ、うん…ふぁ…ん…んふ…


エレベーターの奥の壁に押し付けられて、身動き取れない。

体格差がありすぎるのよ。


それに加え、その、あの、道明寺にキスされると頭がボッーっとしてくる。


コヤツ、あたしがこうされると弱いのを知っているから。


唇が食べられたかと思ったら、少し離して軽く啄むようなキスに変わる。

そしてまた食べられる。


うぁ…ふぅん…はぁ~


「エロい声出すなよ」

「?!!」


「いってー、お…まえ…な、鳩尾…狙うんじゃ…ねー」


ふんだ。

こっちが甘い顔すると、すーぐ調子に乗るからお灸を据えるのよ。


あたしの腕の位置が丁度、鳩尾にフィットすんのよね。


エレベーターが開くと道明寺のSPさんが待機していた。


道明寺が疼くまっているけど、皆さん動じない。


あたしが実は"くノ一"か"女スパイ"だったらどうするの?


「道明寺、着いたよ。ほら。」

手を差し出す。


道明寺は手を取りながら、もう片方の手で口元を手の甲で拭った。


「お前、口紅がスゲー事になってるぞ」


今度は蹴りをお見舞いしておいた。










「スッゴー。キレー!ふんっ!おっ、重っ!」


「何、してんだ?」

呆れた顔でこっちを見ている。


「いやー、重そうだなって思ってさ。びくともしないね」


クハハハハハ


「この部屋の家具、全部同じ所で作って貰ってる。"仮眠室"も見てみるか?」


高級家具のショールームそのもの。

恐らく、全部一点ものだ。


道明寺の言葉に甘えさせて頂いて、お部屋探検。


何で、仮眠室にミニキッチン?


恐らく、8畳もあるバスルーム。

何で判るか?

進の部屋と同じくらいだからよ!


んでもって、ベッド。

この広さいりますか~?


あえて、ベッドの話には触れない。


あたしも馬鹿じゃない。

記者会見まで2時間切ってる。


ここから、早く出よう。


執務室に戻ると、コーヒーが置いてあった。

道明寺はソファーにゆったりと腰かけて、背もたれに身体を預けていた。


コヤツの近くにいるのも危ない。危ない。


反対側のソファーに座る。

コーヒーに砂糖とミルクをたっぷり。

これが美味しい~。

ペロッ、

あたしが、砂糖2個目を入れようとしたら"ウゲッ"と変な声が。

入れないわよー!

下っ腹にちょこっとお肉が付いちゃったからね。

入れません。

それでも美味しいって飲むのを怪訝そうに見ている。


「このソファー、座り心地凄くいいね。革が柔らかいのに何か重厚だし」

「だろうな。この革になるために飼育されている牛から作られているからな」

「へぇっ?!ソファーとか、椅子の為に育てられてるの?」

「勿論、でなけりゃ作り手も納得出来るモノが作れないだろ?」

「何か、可哀想」

そう言って、撫でる。

「何で?お前、牛肉食べるだろ?」

「そりゃ、食べるよ(今日も食べたし)。でもさ」

「食べる為に人に殺される。モノを作る為に殺される。俺にはどっちもかわんねーけどな。こうして、ソファーになって、人に何十年と撫でて貰えるしな。牛からしてみればどっちがいいと思う?」


あたしが牛だったら、食べられてなくなるよりも何か身体の一部を残してほしいけど。

アレ?

でもさ、食べないともったいない。

アレ?

こっち側のどちらもエゴ?


「あんまり、難しく考えるな。これを全く禁止したら、この繊細な職人の仕事が未来永劫消えてしまう。いろいろな考えがあっていいんじゃね?」


何か、いいこと言った?

ふふっ。


「何だよ?あーでも土曜日に来て正解。久しぶりに休めたわ」


あっ、それそれっ!


「アンタ、お母様が日曜日に一緒にプライベートジェットに乗るのに、無理言って1日早く出て来たんだって?聞いたよー。これで経費も嵩む事になるからって」

「はぁ?初めから俺を広告塔にするつもりだったんだろう。んなの後付けの言い訳だろうが」

「でもさ、凄く費用かかるでしょ?」

「あのな、ジェットの燃料の"ケシロン"ってシンガポール市場の価格で扱ってんの。これが1リットル=約55円。車のガソリンの半分以下な訳。車で移動出来る距離なら飛行機の方がお得なんだよ」

「えっ、そ、そうなの?でもさ、人件費だって掛かるでしょ?」

「そりゃな。んでも臨時ボーナスとして支給するし、それも志願者を優先に人選している。まっ、所謂ウィンウィンってヤツだな」


なんだかんだ話して議論している。

道明寺が考えている事とか、ただの我が儘で動いていないってわかる。

凄いなって思ったら、何かちょっと嬉しくなった。

へへへっ、


「何だよ。気色悪ぃ」

そう言って笑った。


「価値観が違うことがいいんだ。同じならもう一方の見方が出来ないからな。今日のストラップも俺の発想だと思いつかねーからな。お前、スゲーよ。

同じだったらつまんねーよ。違うから求めんだろうが。自分と違うものをさ」


道明寺と目が合う。

見つめないで。

恥ずかしくて、思わず立ち上がった。


「この、デスクさー、凄く綺麗」


「そうだろ?鏡面加工されていて鏡みたいになっているだろ。世界中から銘木が選ばれてこの美しい形になる」

「木のエリートか」

「そうゆう木もあるけど、節があったりする何ともない木も磨き上げられ銘木になることも大いにある。人も木も同じだな」


「椅子に座ってみていい?」

「あぁ、座ってみな」


凄く座り心地がいいんだ。

毎日これからここに道明寺が座るんだね。

気持ちいい…









何か、スースーするし…


一瞬で寝落ちした。


気づくと道明寺の頭があたしの胸元にある。


えっ、な、何、ここって、仕事場だよ。


しかも、社長の椅子に座ったままですよー!











ここで最後まであったらダメでしょ?

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